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ロバート・クビサ「来年もレースに出ることが目標」

2019年09月25日(水)5:15 am

今シーズン限りでウィリアムズを離脱することが確定したロバート・クビサだが、来季に向けた最優先事項はF1かどうかはともかく「レースに出ること」だと語った。

2006年にBMWザウバーでF1デビューを飾ったポーランド人初のF1ドライバーであるクビサはめきめき頭角を現し、将来のF1チャンピオン候補だと見なされるようになっていた。

だが、ロータスに在籍していた2011年シーズン開幕前に参戦したラリーでクビサは大クラッシュを演じ、大けがを負ってしまった。特に大きな損傷を負った右腕は切断こそ免れたものの、今ももはや完治する見込みのない障がいを抱えたままだ。

そうした苦難を乗り越えて今年9年ぶりに奇跡的とも言えるF1復帰を果たしたクビサだったが、戦闘力にかけるウィリアムズF1マシンに手を焼くとともに、今年F1デビューを飾ったばかりのチームメート、ジョージ・ラッセルにも歯が立たない状況が続いている。

現状ではクビサが2020年にほかのチームのシートを獲得できるチャンスはなく、リザーブドライバーもしくは開発担当ドライバーとしてF1にとどまるか、あるいはDTM(ドイツ・ツーリングカー)などほかのカテゴリーに転向するしかないと考えられている。

最近の報道によれば、レーシングポイントもしくはハースがクビサとリザーブ契約を結ぶ可能性があるのではないかと伝えられているようだ。

クビサは現在の状況について、今季のF1第15戦が開催された先週末のシンガポールで次のように語った。

「8月に、僕は自分の今後について考えようと決断し、ウィリアムズで続けたいかどうかを自問したんだ。僕がどういう決断をしたのかはご存じの通りだよ」

「具体的な期限があるわけではないけれど、次に何をするのか決めなくてはならない。今シーズンが終わる頃か、あるいはそれよりも早くなるかもしれない」

シミュレーター作業を担当する開発ドライバーとしてのポジションを検討しているのかと質問されたクビサは次のように答えた。

「僕は最高レベルのレースに復帰しようと長い間懸命に取り組んできた」

「1年に100日もの間暗い部屋(シミュレーター)に缶詰になることなんて想像もできないよ。ときどきシミュレーターで作業することを除外するわけではないけれど、それだけをやる決心はつかないな」

「まずは、レースができるところを探すよ。それが僕の優先事項なんだ。それと何かほかのことを組み合わせる必要がある場合にはイエスと言うだろうけれど、シミュレーターだけというのはないな」

「僕はレースがしたいんだ」

母国ポーランドの『Przeglad Sportowy(プシェグロンド・スポルトヴィ)』にそう語ったクビサは次のように付け加えた。

「僕は今年、結果として表れていること以上のことをやってきている。だから、もしも僕にふさわしい速いクルマに乗れるところであれば自分の仕事をうまく果たすことができるという自信があるよ」

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