レッドブルのクリスチャン・ホーナーが、F1はもっとバランスのとれたエンジンペナルティーを検討する必要があると主張した。
●【決勝レース結果】2019年F1第15戦シンガポールGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
PU(パワーユニット)と呼ばれる現在のF1ハイブリッドエンジンはICE(内燃機関)、TC(ターボ)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(バッテリー)、CE(電子制御ユニット)という6つの主要コンポーネントから成り立っており、ICE、TC、MGU-Hは年間3基まで、MGU-K、ES、CEは年間2基までという制限がある。
現在のルールでは、年間規定数を超えるエンジンコンポーネントを投入した場合にはグリッド降格ペナルティーが科されることになっており、一度に複数のコンポーネントを投入すればグリッド後方から決勝をスタートしなくてはならないことになる。
このグリッドペナルティーについては以前からさまざまな問題が指摘されており、現在もこのルールの見直しが検討されているようだ。
そして、最近の報道によれば、2020年にはグリッド降格の代わりに一定のバラスト(おもり)をマシンに装着するという案も浮上していると伝えられている。
だが、レッドブルのチーム代表を務めるホーナーはそのアイデアにはあまり賛成ではないようだ。
「私が思うに、ほかのカテゴリーでそれがうまく機能していないことを目にしてきたはずだ。それによって予選だけでなく、週末全体がかき乱されてしまうことになるよ」
F1シンガポールGPが開催されたマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットでそう語ったホーナーは次のように付け加えた。
「だが、私も単にグリッド後方に下げるよりももっとバランスのとれたペナルティーが考えられるのであれば、それを検討すべきだと強く思っているよ」