シャルル・ルクレール(フェラーリ)のマネジャーを務めるニコラ・トッドが、自分の政治的影響力を使ってセバスチャン・ベッテルからナンバー1ドライバーの座を奪い取ろうとしているという指摘は的外れだと主張した。
ニコラ・トッドの父親はF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の会長を務めるジャン・トッドだ。ジャン・トッドはかつてフェラーリのチーム代表としてミハエル・シューマッハと共にフェラーリに黄金期をもたらした人物でもある。
そのジャン・トッドの息子であれば、当然フェラーリに対してもかなりの影響力を持つはずだと考える者もいる。
だが、現在ルクレールとともにトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトのマネジメントも担当しているニコラ・トッドはドイツの『Motorsport-Magazine.com』に次のように語った。
「私は問題を引き起こすようなことをしているつもりはないよ」
「もちろん、何か話し合いを行うべきことがあれば、私は常に自分が担当するドライバーのためにそこに加わるよ。しかし、私はただ自分のドライバーが可能な限りベストなポジションにいられるようにしたいと思っているだけだ。それだけだよ」
「私は20人のF1ドライバーのうち2人を担当しているが、それは、すごく多いとは言えないよ」
「私がチームに対してドライバーに関することを話すのは、私が彼のことを信じているからに過ぎないんだ」
「父の影響で私が担当するドライバーを採用したチームなどひとつもないと思うよ。彼(ジャン・トッド)が私が担当しているドライバー全員のことを知っているとも思わないしね」
そう語ったニコラ・トッドは次のように付け加えた。
「シャルルがフェラーリにいるのは、彼がサーキットで結果を出しているからだ。そのことは否定できないと思うよ」