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「ルクレールとフェルスタッペンを組ませるのは難しい」とフェラーリのボス

2019年09月16日(月)19:15 pm

フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、近い将来マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と契約してシャルル・ルクレールのチームメートに迎える可能性は小さいと示唆した。

昨年アルファロメオ・ザウバーからF1デビューを飾った元フェラーリ育成ドライバーのルクレールはキミ・ライコネン(アルファロメオ)の後任として今年フェラーリに移籍。

シーズン開幕前には、2年目のF1シーズンを迎えるルクレールが4回F1王者となったセバスチャン・ベッテルのチームメートとしてどれだけやれるのかは疑問だと考えていた者も少なくなかった。

ところが、実際にシーズンが開幕してみれば、ルクレールがベッテルをしのぐパフォーマンスを発揮。レースでこそ経験豊かなベッテルがポイントをリードする状態が続いていたものの、夏休み明けのベルギーGPとイタリアGPでルクレールが連勝を達成したことから、ついにポイントランキングでもルクレールがベッテルを追い抜いて4番手に浮上している。

こうした状況のもと、2020年までフェラーリとの契約があるものの、ベッテルがそれを解消してF1を引退してしまうか、あるいは古巣レッドブルへの移籍を考えるのではないかともうわさされている。

そんな中、ビノットは2020年もフェラーリのドライバーラインアップが変わることはないと主張しているが、少なくとも2021年シーズンにフェラーリのシートがひとつ空くことになるのはほぼ間違いないと考えている者が多いようだ。

一方、ルクレールと同じ21歳のマックス・フェルスタッペンも現在のレッドブルとの契約は2020年までとなっており、もし2020年にレッドブル・ホンダでF1タイトル獲得がならなければ、2021年にはメルセデス、もしくはフェラーリへ移籍する可能性もあるのではないかと考えられている。

そうした中、先週フェルスタッペンが「シャルルと僕は同じチームでうまくやっていけるはずだ」と発言したことが報じられると、2021年にはフェラーリでルクレールとフェルスタッペンのコンビが走るのが見られるのではないかとのうわさも強くささやかれるようになっている。

F1の前最高責任者であるバーニー・エクレストンもドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、それが実現されれば面白いだろうと次のように語っている。

「彼らはまったく異なる性格をしているし、違うやり方でレースに勝っている」

「だから、彼らのうちどちらかを選ぶのは難しいよ。彼らが同じクルマに乗れば本当に比較することができるだろうし、それが見られたらいいだろうね」

だが、ビノットはフェラーリも現在のメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのようなドライバーコンビにすることが理想だと考えているようだ。

「私はミハエル・シューマッハがいて、ルーベンス・バリチェロ、あるいはフェリペ・マッサが彼のとなりにいるころにやってきたんだ」

「我々は素晴らしいナンバー1ドライバーと、何レースか勝つことができてポイントを獲得できるドライバーの組み合わせにするべきだと私は思っている。ハミルトンとボッタスみたいにね」

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったビノットは、次のように付け加えた。

「マックスとシャルルを一緒に走らせれば、チームの管理面においては困難な状況が生まれてしまうよ」

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