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【予選レポート】フェラーリが2戦連続ポール!レッドブル・ホンダにトラブル/F1イタリアGP

2019年09月08日(日)0:09 am

2019年F1第14戦イタリアGPが9月7日(土)、モンツァ・サーキット(全長5.793km)で2日目を迎え、現地時間15時(日本時間22時)から行われた予選でフェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。今季・通算ともに4回目。

●【予選結果】2019年F1第14戦イタリアGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数

【予選Q1】フェルスタッペンがマシントラブルでノータイム

18分間で行われたQ1では、トップチーム勢が順当にタイムを刻んでいく中、年間の規定数を超えるエンジンコンポーネント投入によりグリッド降格ペナルティーを受けることが決まっているマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はセッション終盤にタイムを出しにいく戦略をとる。

ところが、2回目のアタック合戦が始まり、フェルスタッペンもコースへと出たところでレーシングポイントのセルジオ・ペレスがマシントラブルによりターン3でストップしてしまい、ここでQ1は赤旗中断となる。

赤旗が解除され、残り時間が3分を切ったところでドライバーたちが一斉にコースイン。フェルスタッペンもここでコースに出るが、セクター2に入ったところで「パワーがない」と無線で伝え、スロー走行となってしまう。結局フェルスタッペンはタイムを刻むことができないまま予選を終えることになり、決勝に向けて不安を残す結果となった。

そのほかのホンダエンジン勢はレッドブルのアレクサンダー・アルボンが7番手、トロロッソのピエール・ガスリーが9番手、ダニール・クビアトが15番手でQ2進出を決めた。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ロマン・グロージャン(ハース)、17番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、18番手ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、19番手ロバート・クビサ(ウィリアムズ)。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はノータイムだった。

【予選Q2】トロロッソ・ホンダ勢は無念の敗退

15分間で争われたQ2では最初のアタックを終えた時点ではルクレールがトップに立ち、それにハミルトン、ベッテルらが続く展開となる。

その後、2回目のアタックに向けてほとんどのチームが少しでもコース上で有利なポジションにつけて前を走るマシンのスリップストリームを利用しようと走行開始タイミングを見計らっていく。

そして残り時間が2分に近づいたとき、ほぼ一斉に全15台がコースに入り、最後のアタックを展開。ここではルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムを刻み、ルクレールとセバスチャン・ベッテルのフェラーリ勢がそれに続いた。

アルボンは6番手でQ3進出を確定させたものの、トロロッソ勢は2台ともにトップ10に残ることができず、Q2敗退が確定してしまった。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、12番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、13番手ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)、14番手ランド・ノリス(マクラーレン)、15番手ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)。

【予選Q3】行き過ぎたかけひき?アルボンらがノータイムに

12分間で戦われたQ3では、ドライバーたちが最初のアタックラップに入ったところでキミ・ライコネン(アルファロメオ)がパラボリカと呼ばれる最終コーナーでコントロールを失い、そのままコース左側のタイヤバリアにクラッシュ。ライコネンにけがはなかったものの、マシンはリアに大きなダメージを受けてしまった。

ここで赤旗が振られてセッションが中断となる。ルクレール、ハミルトン、ボッタス、ベッテル、そしてルノーのダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグ、マクラーレンのカルロス・サインツ(マクラーレン)まではタイムを刻むことができたものの、このライコネンのクラッシュによる赤旗でアタック中断を余儀なくされたアルボン、ランス・ストロール(レーシングポイント)は最後のアタックにすべてを賭けるしかない状況となる。

残り時間6分35秒でQ3セッションが再開されるが、少しでも有利な位置取りをしようと誰もコースへ向かおうとはしない時間が続いていく。そしてセッションの残り時間が2分になろうかというところで全ドライバーが一斉にコースへと向かう。

ところが、ここで位置取りのかけひきが度を過ぎてしまい、Q3の終了を告げるチェッカーフラッグが振られる前にフィニッシュラインを横切ることができたのはサインツだけという展開となり、この瞬間にルクレールの前戦ベルギーGPから2戦連続となるポールポジション獲得が確定した。

結局、アルボンとストロールはQ3でタイムを残すことができず、8番手、9番手で予選を終えることとなり、クラッシュを演じたライコネンが10番手となった。

なお、レース後にこのQ3の最終ラップが審議対象となったことがアナウンスされた。F1統括団体のFIAは事前に予選のアウトラップで必要以上に低速走行をしてはならないとのガイドラインを示していたが、それに関する違反行為がなかったどうかをチェックすることになりそうだ。

明日の決勝ではガスリーとノリスがエンジンペナルティーによりグリッド後方からのスタートとなることが確定しているが、クラッシュしたライコネンもエンジンコンポーネントやギアボックスの交換が必要となれば、グリッド降格もしくはピットレーンスタートとなる可能性がある。

同じくエンジンペナルティーを受けることが確定していたフェルスタッペンは予選をノータイムで終えたため、決勝での出走は認められると考えられるものの、グリッド最後尾からのスタートとなることが確定的な状況となっている。

■予選トップ10ドライバー(暫定)

ポールポジション/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:19.307
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:19.346
3番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:19.354
4番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:19.457
5番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:19.839
6番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:20.049
7番手/カルロス・サインツ(マクラーレン) 1:20.455
8番手/アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ) ノータイム
9番手/ランス・ストロール(レーシングポイント) ノータイム
10番手/キミ・ライコネン(アルファロメオ) ノータイム

F1イタリアGP決勝は、明日の日本時間22時10分にスタートする。

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