トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、モンツァ・サーキットで行われる2019年F1第14戦イタリアGP(8日決勝)に向けて抱負を語った。
■ピエール・ガスリー
「スパでの悲惨だった土曜日からまだほんの数日しかたっていないし、僕は今でもすごくアントワーヌ(ユベール)のことを考えているよ。だけど、僕たちはレースをするためにここに来ているし、今週末もいつもと同じように全力を尽くすつもりでいる」
「僕はこのサーキットが好きだよ。カレンダーの中でも本当に歴史があるところだ。1年を通じて最速レベルのサーキットだし、現在のF1マシンで走るのはものすごくワクワクするし、アドレナリンが吹き出すよ。いい戦いが繰り広げられる素晴らしいレースがたびたび行われてきた伝説的なサーキットなんだ。過去には僕はここでかなり強さを発揮できたし、昨年の予選ではトロロッソでトップ10に入った。それはあまり予想もしていなかったよ。レースは少しばかり難しいものになってしまったけれどね」
「今週末、僕たちにどういうことができるのか楽しみにしているよ。僕のレースもかなりエキサイティングなものになるかもしれないよ。最新スペックのホンダPUを投入することでグリッド降格ペナルティーを受けるんだ。だからグリッド後方から順位を上げるために戦っていくことになる。僕や担当エンジニアたちにとって予選はそれほど重要ではなくなるし、レースに完全に集中していくことができるし、新しいエンジンのパワーを使って順位アップを目指すよ」
「サーキットマップを見れば、コーナーが少なくてすごくシンプルに見える。だけどすごく小さなウイングで走るのは難しいんだ。可能な限りの最高速を得るためにダウンフォースをものすごく減らすからね。それによって、時速350kmから360kmでストレートを駆け抜けてコーナーに向かうことになるから、ブレーキもすごくハードになる」
「2つの低速シケインがあるし、最も刺激的な区間はアスカリ(ターン8から10)、レズモ(ターン6から7)、そしてパラボリカ(ターン11)だよ。ダウンフォースがすごく小さくてクルマのリアが横滑りするからね。そこには本当の挑戦があるし、それが僕たちドライバーにとっては素晴らしいことなんだ。ほかのクルマのスリップストリームを使えるチャンスも多いし、それによってほかのドライバーたちと素晴らしい戦いができるよ」
「それに加え、トロロッソにとってはホームレースとなるからそれがプラスになるし、それは僕にとっても同じだよ。僕はこれまで多くの時間をイタリアで過ごしてきたし、これからまたここに引っ越すことになるからね」