現在夏休みに入っている2019年のF1だが、前半戦の終盤はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4レースで2勝を達成、さらに第12戦ハンガリーGPではキャリア初のポールポジションを獲得するなど、非常に勢いに乗ってきている。
■新たな時代の幕開けだと元F1ドライバー
1980年代に活躍したスウェーデン出身の元F1ドライバーであるステファン・ヨハンソンは、今後レッドブル・ホンダとフェルスタッペンがメルセデスに代わってF1最強の座につくことになるだろうと次のように語った。
「これは新たな時代の始まりだと思っている」
「私は1年前に、ひとたびうまく行き始めればフェルスタッペンとホンダは多分4年か5年は負け知らずとなるだろうと言ったが、そうなりつつあるよ」
「ホンダが真剣に取り組んだとき、彼らは最後には常にうまくやってきたし、そういう状態になれば彼らにストップをかけるのは非常に難しいんだ」
■マックス旋風が起こるはず
フェルスタッペンの父親であり、自身も元F1ドライバーであるヨス・フェルスタッペンは、かつてマクラーレン・ホンダで世界のヒーローとなったアイルトン・セナ同様、自分の息子が新たなヒーローとして迎えられるだろうと次のように語っている。
「セナのときと同じようなことがマックスにも起きることになるだろう。それはいいことでしかないよ」
■レッドブルとホンダには本当の協力関係がある
フェルスタッペン本人も、今年から始まったレッドブルとホンダのコラボレーションには最初から期待していたと次のように語っている。
「あらゆる準備活動が、(ルノーと組んでいた)その前の数年と比べてもものすごくよかったよ」
「レッドブルとホンダの間には本当のコラボレーションがあるし、アイデアの交換が行われているんだ。僕たちは彼らを助けようとしているし、彼らは僕たちを助けようとしている」
「ホンダの人たちは本当の勝者だし、僕たちだってそうさ。どちらも同じように献身的なんだ」
■今年は来年に向けての建設期間
だが、実際のところ、現時点ではドライバーズランキングトップにいるハミルトンと現在3番手に位置しているフェルスタッペンの間にはすでに69ポイントもの大差がついている。
メルセデスのハミルトンがシーズン後半に大きく調子を落とすとは考えにくく、現実的に考えれば、レッドブル・ホンダとフェルスタッペンに本当にF1タイトル挑戦のチャンスが訪れるのは2020年シーズンになりそうだ。
「クルマのパフォーマンスも向上しつつあるし、ホンダも前進を見せている。今年は2020年に向けた建設の年になるだろう」
フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』にそう語ったレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは次のように付け加えた。
「今年もまたさらにエキサイティングなレースが行われ、マックスがルイス(ハミルトン)やフェラーリらと戦い続けられることを期待している。将来は有望だよ」