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F1参戦コスト増大を懸念する小規模F1チームたち

2019年08月09日(金)16:47 pm

F1に参戦する小規模チームたちが今後のF1運営についてとまどいを示している。コスト増大につながると考えられるのがその理由だ。

まず、懸念材料のひとつとなっているのが2021年からレース中の給油が復活する可能性が高くなっていることだ。

ドライバーたちの中にはレース中の給油復活を前向きにとらえている者が多い。それによってレーススタート時のマシン重量を引き下げることが可能となるため、よりアグレッシブなレースができると考えられるためだ。

だが、これに反対の立場をとっているF1チームもある。そのひとつはレーシングポイントだ。

レーシングポイントのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「そのための機材を購入するのに250万ドル(約2億6500万円)もかかるんだ」

もうひとつの懸念材料は2020年にはレース数がこれまでよりも1レース多い22レースになると考えられているいるほか、2021年以降はさらに24レースにまで拡大するのではないかと考えられていることだ。当然ながら、レース数が増えればF1チームにかかる負担は大きくなる。

現在はPU(パワーユニット)と呼ばれるF1エンジンは1シーズンに使用できる主要コンポーネントが3基までとなっているが、もし2020年の年間レース数が1レース増える場合には、使用可能なエンジン数制限を緩めて4基にするという案もある。

しかし、ハースのギュンター・シュタイナーはこれもエンジンメーカーからエンジンを購入しなくてはならないチームにとってはコスト増加につながるだけだと次のように次のように語った。

「使用するエンジンが増えれば、我々にとっては支払う金が増えるだけだ」

実際のところ、F1では来年の年間レース数が1レース増えれば、それに対してチームに支払う賞金を割り増しすることになると伝えられている。

だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によればそれによって現在最下位に位置しているウィリアムズが受け取ることができる額は80万ドル(約8500万円)しかなく、それでは「コスト増加分をまかなうには十分ではない」という。

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