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【F1ハンガリーGP】メルセデスの新品ミディアムタイヤへの変更という戦略がハミルトンを勝利に導いた/ピレリ

2019年08月05日(月)22:08 pm

F1ハンガリーGP(ハンガロリンク)の決勝レースを終え、F1公式タイヤのピレリが次のように振り返った。

●【決勝レース結果】2019年F1第12戦ハンガリーGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■ピレリ:レースレポート

メルセデスのルイス・ハミルトンが、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとの劇的な接戦の末、残り4周時点でトップに立ち、ハンガリーグランプリを制した。

ハミルトンは、終盤に2回目のピットストップを行い、フレッシュなミディアムタイヤ(イエロー)のアドバンテージを活かした。3番グリッドからスタートしたハミルトンは、2回目のピットストップ後、初のポールシッターとなったフェルスタッペンを猛追し、素晴らしいフィニッシュを演出した。

■キーポイント
●フェルスタッペンとハミルトンは、ともにミディアム – ハードと繋ぐ1ストップ戦略でレースを進めていた。ハミルトンは、フェルスタッペンよりも6周遅く1回目のピットストップを行った。その後、フェルスタッペンを抜けなかったハミルトンは、ミディアムへ交換する2回目のピットストップを行う戦略を採った。この戦略がハミルトンを勝利へと導いた。

●ハミルトンにオーバーテイクされたフェルスタッペンは、ソフトタイヤへ交換する2回目のピットストップを行い、ソフトタイヤでファステストラップポイントを獲得した。

●フェルスタッペンとハミルトンは、スタートから素晴らしいペースで走行し、ともに順位を3位以下に落とすことなく、1回目のピットストップを行った。今年のファステストラップは、昨年のタイムを3秒以上更新した。

●フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、長いオープニングスティントをミディアムで、短いファイナルスティントをソフトで走行する戦略で3位を獲得した。

●スターティンググリッドの上位6名がミディアムタイヤでスタートした。ソフトタイヤでスタートしたドライバー中の最上位は、7番グリッドからスタートしたマクラーレンのカルロス・サインツだった。サインツは、ソフトからハードへ繋ぐ 1 ストップ戦略で5位を獲得した。

●トップ5で5種類の異なる戦略が見られるなど、全体的に広範囲に渡る戦略が展開された。

■各コンパウンドのパフォーマンス
●ハード C2:レースを通して最も多く使用され、大半のドライバーが採用した1ストップ戦略の鍵となった。トップ6中でベッテルのみが、ハードタイヤを使用しなかった。

●ミディアム C3:ミディアムもハンガリーグランプリの鍵となった。マクラーレンの両ドライバーとルノーのダニエル・リカルドのみが、ミディアムを使用しなかった。

●ソフト C4:マクラーレンの2台による長いオープニングスティント、表彰台獲得の鍵となったベッテルのファイナルスティントなどで使用された。

■マリオ・イゾラ(ピレリ カーレーシング責任者)のコメント

「広範囲に渡る戦略が展開され、ファイナルラップまで目の離せない本当にエキサイティングなグランプリでした。ハミルトンとフェルスタッペンともに1ストッパーが確実と思われた中、ハミルトンの2回目のピットストップを決断したメルセデスの戦略が勝利を導きました。

昨日までの雨混じりの天候後、今日の決勝は気温の高いドライコンディション下で行われました。どのチームも、同様のコンディション下でのタイヤに関するロングランデータを取得できていなかったことが、予測不可能なレース結果に繋がりました。そのような中、全3種類のコンパウンドは、厳しい状況に非常に良く対応し、魅力的なレース展開に貢献していたと思います」

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