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アルファロメオ、F1ドイツGPでのペナルティーへの異議申し立ては見送り?

2019年08月01日(木)19:20 pm

アルファロメオでは、先週末に行われた今季のF1第11戦ドイツGPで2人のドライバーに対して科されたペナルティーに対して統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に正式に異議申し立てを行うかどうかに関してまだ結論を出していないようだ。

●【アルファロメオ】ヴァスール代表「上訴する」問題はスタート前のセーフティカー中に起こっていた

今季初めてウエットレースとなったドイツGP決勝だが、アルファロメオのドライバーたちはキミ・ライコネンが7位、アントニオ・ジョビナッツィが8位でチェッカーフラッグを受けていた。

ところが、2人のマシンに技術違反があったと判定され、レース後にいずれも30秒加算ペナルティーが科され、ライコネンは12位、ジョビナッツィは13位へと降格となり、手にしたと思われていた合計10ポイントを失うことになってしまったのだ。

FIAはアルファロメオが犯した技術違反について公式文書で説明を行っているが、その内容は日頃F1を取材している記者たちにとっても難しいものだったようだ。

「技術問題に詳しいジャーナリストでさえ、今回の裁定を読んで頭をかきむしっていた」

そう書いた『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は次のように付け加えている。

「いずれにせよ、私は詳細については気にするつもりはない。どうせ誰も理解できないのだから」

今回アルファロメオに下された裁定をかいつまんで言えば、アルファロメオがレギュレーションで禁止されている「ドライバー補助技術」を使用したと判定されたわけだ。

もう少し具体的に言えば、雨となったレースでスタート時にタイヤの空転を減らすためにアルファロメオがクラッチ操作に関するソフトウエアのパラメータを変更し、本来はドライバーが独力でコントロールしなくてはならないところをテクノロジーでカバーしようとしたものと見なされたということだ。

つまり、現在のF1ルールではトラクションコントロールと呼ばれる技術は禁止されているが、それと同様の効果を生む技術がドイツでのアルファロメオマシンに使用されたとFIAが判断したというわけだ。

このFIAの裁定が出た直後、アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは異議申し立てを行うという意思表示を行っていた。バスールは、今回違法と見なされたデータが発生したのはクラッチに技術的問題が起きていたためだと主張し、次のように語っていた。

「我々にはこの裁定を覆すに足る根拠と証拠があると信じている」

だが、アルファロメオが本当に異議申し立てを行うのかどうか、現時点では不透明な状況となっている。

その件について質問を受けたアルファロメオのベアト・ツェンダー(チームマネジャー)はスイスの『Blick(ブリック)』に対し、異議申し立ての期限までには「まだ木曜日(1日)の21時04分まで時間がある」と答え、次のように付け加えた。

「私はただ、あれほど大変な仕事をしてきたチームにとって残念な結果だと思っているところだ」

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