2019年F1第11戦ドイツGPが7月27日(土)、ホッケンハイムリンク(全長4.574km)で2日目を迎え、現地時間12時(日本時間19時)から行われたフリー走行3回目でフェラーリのシャルル・ルクレールがトップに立った。
●【FP3結果】2019年F1第11戦ドイツGPフリー走行3回目、タイム差、周回数
気温・路面温度ともに前日より10℃以上低くなったコンディションで開始された60分のセッションだが、まずはフェラーリ勢が初日の勢いを持続させるようにライバルたちをしのぐタイムをマーク。
フェラーリ勢が最初から一番柔らかいソフトタイヤで望んだのに対し、レッドブル・ホンダ勢は中間に位置するミディアムタイヤで最初の走行プログラムを構成。マックス・フェルスタッペンがフェラーリ勢に次ぐ3番手につけるパフォーマンスを見せた。
セッションが折り返し点を迎えた時点ではアルファロメオのキミ・ライコネンが5番手、トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンが6番手、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが7番手、マクラーレンのランド・ノリスが8番手、ハースのケビン・マグヌッセンが9番手と中団グループ勢がかなりの接近戦を演じた。
セッションが3分の2を消化したあたりから各チームが新品ソフトタイヤでの予選シミュレーションを開始していくが、ここでもフェラーリが強さを見せ、ルクレールがトップタイムを更新、ベッテルがそれに次ぐ2番手タイムをマークする。
だが、その後、フェルスタッペンがトップのルクレールに0.168秒差と迫る2番手タイムを刻む。それにメルセデスのバルテリ・ボッタスが続いた。
その時点で8番手に位置していたルイス・ハミルトン(メルセデス)がアタックを開始し、セクター1の全体ベストを更新していく。ところが、最終セクターでミスを犯したハミルトンは4番手タイムにとどまる。しかも、ハミルトンがコースリミットを超えていたと判定され、そのラップタイムが抹消されてしまった。
ハミルトンはその後アタックをやり直したものの、6番手タイムを刻むにとどまった。
結局、前日のフリー走行2回目に続いてルクレールがトップでセッションを終えている。ここまでの3セッションすべてでフェラーリがトップに立っており、予選に向けてフェラーリがかなり好位置にいるのは事実だ。
ここまでのところメルセデス勢にあまり速さが見られない中、レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが予選前最後のセッションで2番手タイムを刻んで見せており、いい状態で予選を迎えることができそうだ。
ほかのホンダエンジン勢は、レッドブルのピエール・ガスリーが8番手、トロロッソ勢はアレクサンダー・アルボンが13番手、ダニール・クビアトが17番手だった。
■フリー走行3回目トップ10ドライバー
トップ/シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
3番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
4番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
5番手/ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ)
6番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
7番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー)
8番手/ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
9番手/キミ・ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)
10番手/ロマン・グロージャン(ハース・フェラーリ)
F1ドイツGP予選は、このあと日本時間22時から始まる。
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