昨年までメルセデスのエンジニアリングディレクターを務めていたアルド・コスタがフェラーリに復帰するかもしれないと報じられている。
1995年にミナルディからフェラーリに移籍したコスタは、その後テクニカルディレクターとしてフェラーリF1チームの技術部門を牽引していた。
だが、2011年に市販車部門に更迭されたのを機にフェラーリを離脱したコスタは、2012年からメルセデスF1チームのエンジニアリングディレクターを務めていた。
そのコスタは、2018年シーズン限りでメルセデス技術部門の第一線から退いており、今年はテクニカルアドバイザーという肩書きを得ている。
メルセデスではその人事の理由について、コスタが「(母国)イタリアでもっと家族と過ごす時間を増やす」ためだとしていた。
そして、このほどドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』が報じたところによれば、58歳のコスタが古巣フェラーリに復帰する可能性があるという。
フェラーリ技術部門に関しては、昨シーズン途中でアルファロメオに移籍していた元チーフデザイナーのシモーネ・レスタもフェラーリに復帰することがほぼ確実だと見られている。
フェラーリは今季からマッティア・ビノットがチーム代表を務めているが、昨年まではテクニカルディレクターというポジションにあったビノットが実際には技術部門も統括する状態が続いている。現時点では、サスペンション、空力、エンジンごとに責任者が配置されており、それをビノットが統括しているわけだ。
フェラーリとしてはレスタやコスタを復帰させることで、技術部門のさらなる強化を推進しようと考えているようだ。