ダニエル・リカルドが、2021年以降もルノーで走るかどうかはまだ分からないと示唆した。
最近、セバスチャン・ベッテルが今季限りでフェラーリとの契約を解消して2020年には古巣のレッドブルへ戻る可能性もあるのではないかとのうわさがささやかれている。
もしそうなった場合、リカルドがベッテルの後任としてフェラーリに移籍する可能性もあると考えている者もいる。
だが、リカルドはそうしたうわさを否定し、自分には2020年までルノーとの契約があると主張している。
しかし、そのリカルドもイタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に次のように語り、ルノーのパフォーマンスが向上していかなければその先のことは分からないと示唆している。
「僕のキャリアにおいて、現段階でのキーワードは忍耐だよ」
「全体的には前向きだよ。困難な年にはなっているけれど、僕には何か新鮮なものが必要だったから、この挑戦を受け入れたんだ」
「それは、僕がドライバーとしても人間としても成長するための変化なんだ」
「僕は幻想を抱いてなどいなかったよ。それほど簡単に勝てるようになるわけじゃないからね。僕はたとえリスクを負うことになっても、自分が心地よくいられるところから飛び出したかったんだ」
「はっきりしていたことは、僕がF1タイトル争いに加わることはないということだった。よくても表彰台どまりだろうと思っていたよ」
リカルドがトップ3チームのひとつであるレッドブルを離れることを決意した理由のひとつに、チーム全体がマックス・フェルスタッペン中心とする方向へ動き始めていたことがあると考えられている。
リカルドは、現在ベッテルはフェラーリにおいて昨年の自分と同じような状況にあるのではないかとも考えているようだ。
「多分、1年前の僕が感じていたことに似ているんじゃないかな」
そう現在のベッテルの立場を推量したリカルドは次のように付け加えた。
「苛立ち、不安定だったよ」
レッドブルからルノーへ移籍することが自分にとっては重要だったと語ったリカルドだが、それでも現時点においては2021年以降に向けてルノーと新たな契約にサインすると断言することはできないと次のように語った。
「今の時点では、答えはノーだよ。だけど、それは僕がルノーを信頼していないということではないんだ」
「僕は今シーズン後半まで待ちたいと思っている。何らかの兆候が現れることを期待しているし、マクラーレンと(コンストラクターズ選手権で)4位を争っていて欲しいと思っているよ」