マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンが、このタイミングで2020年のドライバーラインアップを発表したのは余計な“憶測”を避けるためだと語った。
マクラーレンは9日(火)に2020年も今季のドライバーラインアップを継続すると発表。これにより、マクラーレンでは来季もカルロス・サインツとランド・ノリスがフルシーズンを戦うことになる。
サインツについては元々2020年まで契約が結ばれていると報じられていたが、ノリスについてはマクラーレン側にオプションが設けられた複数年契約が結ばれていると考えられている。
「マクラーレンにとってはこれよりもいいドライバーのコンビネーションは考えられないよ」
スペインの『AS』にそう語ったブラウンは次のように続けている。
「我々は現在復活途上にあるが、彼らはチームの利益を優先してくれている。それは必ずしも簡単なことではないよ」
「今発表した理由のひとつは、ドライバー市場がすでに動き始めているためだ」
「我々としてはいち早く自分たちの状況を確定させることで憶測を避けたかったんだ」
2018年までマクラーレンのドライバーを務めていたフェルナンド・アロンソは、現在もマクラーレンのアンバサダーという位置づけになっている。だが、マクラーレンとアロンソは事実上決別した状態となっており、今後F1やインディカーでマクラーレンとアロンソが組む可能性は消えたと見て間違いないようだ。
そのアロンソを含め、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、エステバン・オコン(現メルセデス/リザーブドライバー)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、ロマン・グロージャン(ハース)などの名前が2020年シーズンに向けたドライバー市場を賑わすことになると考えられている。