レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、マックス・フェルスタッペンが来季ほかのチームへ移籍することはないとの主張を繰り返した。
先週末にレッドブルの地元で行われたF1オーストリアGPでフェルスタッペンが今季初優勝を飾ったが、それまでは今年限りでフェルスタッペンがレッドブルを離脱するのではないかとのうわさがささやかれていた。
フェルスタッペンは2020年までレッドブルと契約を結んでいるが、伝えられるところによればその契約にはパフォーマンス条項と呼ばれる解除特約が盛り込まれており、今年一定の成績を収めることができなければ契約を中途解除できる仕組みになっていると考えられている。
実際にその解除条項にどういう条件が設定されているのかは明らかではないが、オーストリアではフェルスタッペンの駆るレッドブル・ホンダF1マシンが素晴らしいパフォーマンスを発揮したのも事実であり、フェルスタッペンがこのまま来季もチームに留まる可能性が高まったものと考えられている。
そして、マルコはこのほど地元オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』に次のように語った。
「我々の仕事はマックスに勝てるクルマを与えることだ」
「私は今シーズンが始まるときにレッドブルは今年5勝するだろうと言った。そして、それはまだ可能だ」
マルコは、現在21歳と9か月のフェルスタッペンにF1最年少チャンピオン記録を塗り替えさせることが自分たちの目標だと語り、次のように付け加えた。
「我々にはまだもう1年残っている」
ちなみに、現在のF1最年少チャンピオン記録はセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)が持つ23歳134日だ。2020年9月30日に23歳となるフェルスタッペンがその記録を破るチャンスは来年しか残されていないことになる。