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【予選レポート】フェルスタッペンが3番手!ルクレールはぶっちぎりのポール獲得/F1オーストリアGP

2019年06月29日(土)23:55 pm

2019年F1第9戦オーストリアGPが6月29日(土)、レッドブルリンク(全長4.318km)で2日目を迎え、現地時間15時(日本時間22時)から行われた予選でフェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。今季・通算ともに2回目。

●【予選結果】F1オーストリアGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】クビアトが不運な敗退

18分間で行われたQ1では、フェラーリ勢がとレーシングポイント勢が中間に位置するミディアムタイヤでセッションに臨むという通常とは異なるタイヤ戦略をとる。

全ドライバーが最初のタイムを出し終わった時点でレッドブル・ホンダ勢はQ2進出に十分なタイムを刻むものの、トロロッソ・ホンダ勢はアレクサンダー・アルボンが15番手、ダニール・クビアトが17番手と苦しいポジションに置かれてしまう。

Q1最後のアタックでQ2進出を目指したクビアトはセクター2まで自己ベストを更新するいい走りを見せるものの、最終コーナーでウィリアムズのジョージ・ラッセルに走行ラインを妨害される形となってしまいタイム短縮に失敗してしまう。

アルボンは13番手に順位を上げてQ2進出を決めた。また、キミ・ライコネン(アルファロメオ)の走行を妨害した疑いにより、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が審議対象となり、予選終了後に裁定が行われることになった。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、17番手ランス・ストロール(レーシングポイント)、18番手ダニール・クビアト(トロロッソ)、19番手ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、20番手ロバート・クビサ(ウィリアムズ)。

【予選Q2】ルノー勢はQ3に進めず

15分間で争われたQ2では、メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス、そしてレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがミディアムタイヤでコースイン。フェラーリはここまでのセッションで比較的うまく使うことができていたソフトタイヤを選択する。

Q2ではまずルクレールがトップタイムを刻み、それにチームメートのセバスチャン・ベッテルが続く展開となる。3番手にフェルスタッペンがつけ、メルセデス勢がそれに続いた。一方、ルノーのワークスチーム勢にはあまり勢いがなく、2台ともにノックアウトゾーンの11番手以下に沈んでしまう。

Q2最後の戦いが開始されるが、年間規定数を超えるエンジンを投入したことで決勝をグリッド最後尾からスタートすることが確定しているアルボンとマクラーレンのカルロス・サインツはここで脱落。結局ルノー勢も順位を上げることができず、ここで脱落が確定した。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手ロマン・グロージャン(ハース)、12番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、13番手アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)、14番手ダニエル・リカルド(ルノー)、15番手カルロス・サインツ(マクラーレン)。

【予選Q3】明暗分かれたフェラーリ勢

ポールポジションを決める12分間のQ3が開始されるが、ベッテルのマシンには何かトラブルが発生したようでガレージから出てくることができない。

その一方でフリー走行2回目と3回目でトップに立った好調ルクレールが最初のアタックで暫定ポールタイムを刻む。それにボッタスが2番手、3番手にフェルスタッペン、4番手にハミルトンが続く展開となった。

ここでフェラーリのガレージではベッテルがステアリングをはずしてクルマから降りてしまう。結局ベッテルはQ3をノータイムの10番手で終えることになった。

Q3最後のアタックが開始されるとハミルトンが自己ベストを刻みながらペースを上げていく。一方で暫定ポールシッターのルクレールはセクター1であまりペースが上がらない。

ところが、ルクレールはセクター2から驚異的なペースアップを見せ、自分の暫定ポールタイムを更新する1分03秒003をマーク。ライバルたちにコンマ2秒以上の圧倒的な差をつけるコースレコードを叩きだして第2戦バーレーンGPに続くキャリア2回目のポールポジション獲得を決めた。

2番手にハミルトンが続き、フェルスタッペンがメルセデス勢に割り込んで3番グリッドを確保。明日の決勝を2列目から4番手ボッタスと並んでスタートすることになった。

一方、ガスリーはうまくラップをまとめることができず、9番手でQ3を終えてしまった。

■予選トップ10ドライバー(暫定)

ポールポジション/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:03.003
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:03.262
3番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:03.439
4番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:03.537
5番手/ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:04.072
6番手/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:04.099
7番手/キミ・ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ) 1:04.166
8番手/アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・フェラーリ) 1:04.179
9番手/ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ) 1:04.199
10番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) ノータイム

なお、明日の決勝では規定数を超えるエンジンを投入したアレクサンダー・アルボン(トロロッソ)とカルロス・サインツ(マクラーレン)がグリッド最後尾からのスタートとなるとともに、予選を5番手で終えたケビン・マグヌッセン(ハース)は規定外ギアボックス交換により5グリッド降格、予選を12番手で終えたニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)には規定数以上のエンジンコンポーネント投入により5グリッド降格のペナルティーが科されることになっている。

F1オーストリアGP決勝は、明日の日本時間22時10分にスタートする。

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