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【決勝レポート】ホンダ勢苦戦、入賞は4位フェルスタッペンのみ/F1フランスGP

2019年06月24日(月)0:49 am

2019年F1第8戦フランスGPが6月23日(日)、ポール・リカール・サーキット(1周5.842km)で3日目を迎え、現地時間15時10分(日本時間22時10分)から行われた決勝でメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝した。今季6勝目、通算79勝目。

●【決勝レース結果】F1フランスGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■メルセデスがスタートでポジションキープ

レッドシグナルが消えて53周のレースがスタートすると、フロントロウからスタートしたメルセデス勢がその順位を守りながらターン1を抜けていく。その後方では5番グリッドからスタートしたマクラーレンのランド・ノリスが4番グリッドスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に並びかけるが、追い抜くには至らない。

そこで勢いを少し失ってしまったノリスを6番グリッドからスタートしたチームメートのカルロス・サインツがかわして5番手に浮上。逆に8番グリッドスタートだったダニエル・リカルド(ルノー)は10番手に順位を下げてしまった。これで9番グリッドスタートだったレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが8番手にひとつ順位を上げた。

■スタートで出遅れたトロロッソ勢

その一方で11番グリッドからスタートしたトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは一気に16番手にまで順位を落としてしまう。規定数を超えるエンジンコンポーネント投入によるペナルティーで19番グリッドからスタートしたチームメートのダニール・クビアトもウィリアムズのジョージ・ラッセルに抜かれて最後尾20番手に下がってしまった。

レースが5周目を過ぎたあたりから、予選Q3に進出してユーズドソフトタイヤでスタートしていたガスリーとジョビナッツィのペースが落ち始める。7番グリッドからスタートしたフェラーリのセバスチャン・ベッテルは7周目までにマクラーレンのノリスとサインツをオーバーテイクし5番手に浮上する。

ポールポジションからスタートしたハミルトンは2番手のバルテリ・ボッタスとの差を広げながら独走態勢を築いていく。

15周目にはアルボンがハースのケビン・マグヌッセンとホイール・トゥ・ホイールのバトルを演じると、見事にオーバーテイクを成功させて14番手に浮上。その次の周にはクビアトもマグヌッセンをかわした。

■ソフトタイヤスタートのガスリーは順位キープできず

摩耗したソフトタイヤで懸命の走行を続けていたガスリーだが18周目にピットに入り、ここでハードタイヤに交換。ガスリーは先にピットインを行っていたリカルドの前でコース復帰するも、まだタイヤに熱が入りきっていないためリカルドにオーバーテイクを許してしまう。

そのあたりから多くのドライバーたちがタイヤ交換のためのピットインを開始し見た目の順位が変動し始める。上位勢ではフェルスタッペンが21周目にピットイン。22周目にはルクレール、24周目にボッタス、25周目にハミルトン、26周目にベッテルという順でピットに向かい、全員がハードタイヤへと交換した。

■ライコネンらはタイヤ戦略で順位アップ

ほかのドライバーたちも次々にピットへと向かう中、ハードタイヤでスタートしていた12番グリッドスタートのアルファロメオのキミ・ライコネンが暫定6番手、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが暫定7番手、レーシングポイントのランス・ストロールが暫定8番手に浮上していく。

ハードタイヤでスタートしていたライコネンは32周目にピットに入り、ミディアムタイヤに交換。ヒュルケンベルグも35周目に同じくミディアムに交換し、タイヤ戦略をうまく展開させた2人がガスリーの前でコース復帰を果たした。

同様にハードタイヤでスタートしていたストロールも40周目にピットイン。これで全員がタイヤ交換義務を果たしたことになるが、その時点でガスリーはスタート順位から2つポジションを下げ、ポイント圏外となる11番手となってしまった。

■レース終盤にノリスに不運 ベッテルはファステスト狙い

レースが終盤を迎えたころ、ノリスのマシンに油圧系のトラブルが発生。ノリスはコントロールが難しくなったマシンを懸命に操りながらリカルドと懸命な攻防を繰り広げる。

一方、レースが52周目を迎えた時点で5番手を走行していたベッテルがピットイン。すでに後続とのギャップが十分に開いていたベッテルはここで一番柔らかいソフトタイヤに履き替えて今季から設けられたファステストラップポイント獲得を目指す。

ファイナルラップに入ったところでノリスが力尽き、一気にリカルド、ライコネン、ヒュルケンベルグにかわされて10番手に順位を下げてしまう。

トップを快走するハミルトンは、ファイナルラップでファステストタイムを刻むパフォーマンスを見せる。だがベッテルがハミルトンのタイムを100分の2秒削り取るファステストラップタイムをマークし、ボーナスの1ポイント獲得を決めた。

結局、終始危なげない走りを見せたハミルトンがポール・トゥ・ウィンで今季6勝目を飾り、通算6回目のF1ドライバーズタイトル獲得にまた一歩大きく前進した。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
3位/シャルル・ルクレール(フェラーリ)
4位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
5位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
6位/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー)
7位/ダニエル・リカルド(ルノー)
8位/キミ・ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)
9位/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
10位/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー)

フェルスタッペン以外のホンダ勢はピエール・ガスリー(レッドブル)が11位、トロロッソのダニール・クビアトが14位、アレクサンダー・アルボンが15位に終わり、ポイント獲得はならなかった。

次戦2019年F1第9戦オーストリアGPは6月28日(金)の現地時間11時(日本時間18時)に開幕。決勝は6月30日(日)の現地時間15時10分(日本時間22時10分)にスタートする。

●【レース:ハイライト動画】F1フランスGP決勝レース
●【ペナルティ】リカルドに“10秒”加算で11位へ レッドブル・ホンダのガスリー10位へ繰り上がり/F1フランスGP

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