2019年F1第8戦フランスGPが6月21日(金)、ポール・リカール・サーキット(1周5.842km)で開幕。現地時間15時(日本時間22時)から行われたフリー走行2回目でメルセデスのバルテリ・ボッタスがトップに立った。
●【FP2結果】F1フランスGPフリー走行2回目のタイム差、周回数
予選や決勝と同じ時間帯で行われるため、マシンセッティングにとって非常に重要になる90分のセッションが開始されると、序盤は多くのドライバーが3種類のコンパウンドのうち中間に位置するミディアムタイヤで走行を開始していく。
ここではボッタスがミディアムタイヤで1:31.110を刻み、それにルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ランド・ノリス(マクラーレン)らが続いた。
セッション開始から30分が過ぎたころから一番柔らかいソフトタイヤに履き替えて予選シミュレーションを開始するドライバーが増え始める。
ここでもボッタスが速さを見せ、1:30.937をマーク。唯一1分30秒台に乗せていく。
一方、ハミルトンはコーナーで大きくコントロールを乱してコースオフしてしまうが、そこからコースに復帰する際に後ろから走行してきたフェルスタッペンの走行を妨害する形となってしまい、これがセッション後に審議対象となる。
順当にメルセデスが1-2体制を築き、フェラーリが3番手4番手で続く展開となるが、マクラーレンのルーキー、ランド・ノリスがそれに次ぐ5番手タイムをマーク。
フェルスタッペンもセクター1では速さを見せるものの、その後うまくマシンをコントロールできずトップのボッタスから1.112秒遅れの6番手タイムにとどまった。
マクラーレンのカルロス・サインツもレッドブル勢に割って入る7番手につけ、ピエール・ガスリーは8番手タイムで予選シミュレーションを終えることになった。
セッション終盤は全チームが決勝を想定したロングランプログラムを展開。その後大きな順位変動はなく、ボッタスがトップのままでセッションの終了時刻を迎えた。
このレースで新スペックホンダエンジンが投入されたレッドブル勢だが、フェルスタッペンが6番手、ガスリーが8番手とこのセッションではまだマシンをうまくまとめ上げるには至らなかった。
トロロッソ・ホンダは、アレクサンダー・アルボンはスペック2エンジン、クビアトにはスペック3エンジンが投入されており、それによってPUコンポーネントの年間使用可能数を超過したクビアトはグリッド降格ペナルティーにより最後尾から決勝をスタートすることが確定している。
そのトロロッソ・ホンダ勢は、アルボンが13番手、決勝を想定したプログラムに特化したと考えられるアルボンは15番手でセッションを終えている。
■フリー走行2回目トップ10ドライバー
トップ/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:30.937
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:31.361
3番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:31.586
4番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:31.665
5番手/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー) 1:31.882
6番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:32.049
7番手/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー) 1:32.448
8番手/ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ) 1:32.677
9番手/キミ・ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ) 1:32.677
10番手/ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:32.789
F1フランスGPフリー走行3回目は、明日の日本時間19時から始まる。
●【FP2ハイライト動画】ホンダPUスペック3投入/F1フランスGP