今年9年ぶりにウィリアムズからF1復帰を果たしたロバート・クビサだが、現在までのところ“忍耐の日々”が続いている。
ライバルチームたちに比べて非常に戦闘力に劣るウィリアムズF1マシンは予選では常に最後尾に位置しており、もちろん決勝でもいまだ1ポイントも獲得することができていない。
今季はここまでに7戦が終わっているが、そのウィリアムズF1マシンでクビサはここまでの予選・決勝全てにおいてルーキーのチームメート、ジョージ・ラッセルに負けてしまっている。
今季、予選・決勝を通じて一度もチームメートを上回る結果を残せていないのはクビサだけだ。
クビサは自分のマシンにだけ何か問題があるのではないかと考えている。
前戦F1カナダGP決勝で完走ドライバーの中では最後尾となる18位でレースを終えたクビサは、次のように語った。
「クルマはしばしば僕がステアリングを動かさないのに曲がっていたんだ」
「正直なところ、何と言えばいいのか分からないよ。コース上に留まることさえ難しかったんだ」
2011年シーズン前に参加したラリーで大事故を起こし、右腕にはもはや完治の見込みがない障害が残っているクビサに関しては、本当はF1で走らせるべきではなかったとの声もある。
自分のパーソナルスポンサーであるPKNオルレン社のイベントに参加するために母国ポーランドに向かったクビサは次のように語った。
「さまざまな問題を抱えた今の状況にあって、忘れてはならないポジティブなこともひとつある」
「それは、F1にポーランド人がいるということさ。それだけで十分なんだ」
そう語った34歳のクビサは次のように付け加えた。
「みんなは僕がもっとうまくやっているのを見たいだろうね。だけど、残念ながらそうなってはいない。でも、これからもずっとそうだというわけではないよ。僕は辛抱強く自分の仕事をしていかないとね」