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【予選レポート】フェルスタッペンに不運!赤旗でQ3進出を逃す/F1カナダGP

2019年06月09日(日)5:10 am

2019年F1第7戦カナダGPが6月8日(土)、ジル・ビルヌーブ・サーキット(1周4.361km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間9日3時)から行われた予選でフェラーリのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得した。今季初、通算56回目。

●【予選結果】F1カナダGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】ホンダ勢は全車Q2進出

18分間で行われたQ1では、トップチーム勢が順当に上位につける中、ホンダエンジンを搭載するトロロッソのダニール・クビアトも9番手と好位置につける。

全員のタイムが出そろった時点でノックアウトゾーンの16番手に位置していたトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンも2回目のアタックで順位を上げ、Q2進出を確実にした。

その一方で現役最年長ドライバーのキミ・ライコネン(アルファロメオ)が今季初のQ1敗退を喫する波乱が起きた。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手セルジオ・ペレス(レーシングポイント)、17番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)、18番手ランス・ストロール(レーシングポイント)、19番手ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、20番手ロバート・クビサ(ウィリアムズ)。

Q1でトップタイムを刻んだのはベッテルだった。

【予選Q2】フェルスタッペンが赤旗でQ3進出を逃す

15分間で争われたQ2では、メルセデス勢、フェラーリ勢、そしてレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはミディアムタイヤでセッションを開始する。メルセデス勢とフェラーリ勢はQ3進出に十分なタイムを刻んだものの、中団グループチームのドライバーがソフトタイヤでタイムを短縮していくとフェルスタッペンはノックアウトゾーンの11番手に落ちてしまう。

トロロッソ・ホンダ勢もQ2ではペースが上がらず、最初のアタックが終わった時点ではクビアトが13番手、アルボンが14番手と苦しい展開となる。

Q2終盤にソフトタイヤに交換したフェルスタッペンは順当にセクター1、2で自己ベストをマークしていく。ところが、そのフェルスタッペンらの前でアタックを行っていたハースのケビン・マグヌッセンが最終ターンでマシンコントロールを乱して「チャンピオンの壁」と呼ばれるコース右側のウォールにクラッシュ。その反動で反対側のウォールにまで弾き飛ばされたマシンがコース上にとまってしまい、ここで赤旗が振られてしまう。

その時点でQ2はもう残り時間がない状態であり、フェルスタッペンはタイム更新のチャンスを失ってQ2敗退が決まってしまった。

レッドブルのピエール・ガスリーはQ3進出を決めたものの、トロロッソ・ホンダ勢も順位を上げることができず、ホンダエンジン勢3台がQ2で敗退という結果となった。

クラッシュしたマグヌッセンは10番手でQ2を突破したものの、Q3で走行することができないばかりか、マシンが大破したことにより大幅なマシン修復作業が必要となり、決勝はピットレーンスタートとなる可能性が高くなっている。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、12番手ダニール・クビアト(トロロッソ)、13番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、14番手アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)、15番手ロマン・グロージャン(ハース)。

【予選Q3】ハミルトンのミスに乗じてベッテルが今季初ポール

マグヌッセンを除く9台での戦いとなった12分間で争われるQ3だが、まずはメルセデスのルイス・ハミルトンが好調な走りを見せて暫定ポールタイムを刻み、それにフェラーリのベッテルとシャルル・ルクレールが続く展開となる。

しかし、メルセデスのバルテリ・ボッタスは最初のアタックでスピンを喫してしまいタイムを刻むことができない。ガスリーは順当に4番手タイムをマークする。

Q3最後のアタック合戦が開始されると、ハミルトンが自分の持つ暫定ポールタイムを上回る全体ベストタイムをマークしながらセクター1、セクター2をつないでいく。最終セクターで小さなミスを犯してリズムを崩したハミルトンだが、それでも自分の持つ暫定ポールタイムをわずかながら更新することに成功。

ところが、後ろでアタックを行っていたベッテルがハミルトンがミスをした最終セクターでタイムを稼ぎ、コンマ2秒の差をつけて逆転でのポールポジション獲得を決めた。

3番手にルクレールが続き、4番手にルノーのダニエル・リカルドが食い込むパフォーマンスを見せた。ガスリーは5番手、スピンを喫してリズムに乗ることができなかったメルセデスのボッタスは6番手に沈んだ。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:10.240
2番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:10.446
3番手/シャルル・ルクレール(フェラーリ) 1:10.920
4番手/ダニエル・リカルド(ルノー) 1:11.071
5番手/ピエール・ガスリー(レッドブル) 1:11.879
6番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:11.101
7番手/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 1:11.324
8番手/ランド・ノリス(マクラーレン) 1:11.863
9番手/カルロス・サインツ(マクラーレン) 1:13.981
10番手/ケビン・マグヌッセン(ハース) Q3ノータイム

F1カナダGP決勝は、日本時間10日(月)3時10分にスタートする。

●【予選ハイライト動画】ホンダ苦戦、ガスリー5番手もフェルスタッペン11番手 ベッテル、今季初ポール!/F1カナダGP予選
●【ペナルティ】トロロッソ・ホンダのアタックを妨害したサインツ、予選9番手から3グリッド降格

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