今週末にF1カナダGP(9日決勝)が開催されるジル・ビルヌーブ・サーキットの新施設が高評価を受けているようだ。
モントリオールに位置するジル・ビルヌーブ・サーキットでは昨年まで使用されていたピット施設が取り壊され、新たに建て替えられている。
4日(火)から5日(水)にかけて各F1チームスタッフがサーキット入りし、その新ピット施設でチームガレージの準備を行ったが、レーシングポイントのチームメンバーは地元紙『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』に次のように語っている。
「昨年までよりも100パーセントよくなったよ」
「今回行われた改修には非常に満足している。足りないものなど何もないよ」
さらに、ルノーのあるメカニックも次のように語っている。
「すごくいいね。以前とは大違いだ」
だが、そのメカニックは、ジル・ビルヌーブ・サーキットのピット建物はほかのサーキットとの比較においても最高だと言えるかと尋ねられると次のように答えた。
「いや、そうは思わないよ。すごくいい改善が行われたのは確かだけどね」
「アブダビ、バーレーン、それにアゼルバイジャンの方がもっといいね。だけど、それにかけられた予算が違うことを忘れてはならないよ」
前出のレーシングポイントのチームメンバーも、新しいピット建物が出来たとは言え、そのことでカナダGPの雰囲気がさらによくなるわけでもないだろうと次のように付け加えている。
「これまでと変わらないよ。僕たちにとってモントリオールのレースは常に特別だし、その意味では設備によって変わることなどないよ」
昨年までフォース・インディアと呼ばれていたチームはカナダの大富豪ローレンス・ストロールによって買収され、今季からレーシングポイントとして活動している。そしてストロールの息子ランスもウィリアムズから今季移籍してきており、チームとしては事実上のホームレースとして今週末のカナダGPを迎えることになる。