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ベッテルが“F1引退”のうわさを否定「フェラーリでやるべきことがある」

2019年06月04日(火)17:08 pm

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、今季限りでF1を引退するのではないかとのうわさを否定した。

フェラーリではベッテルを明確なナンバー1ドライバーと位置づけて今シーズンに臨んでいるものの、ここまでの6戦はすべてメルセデスが勝利を収めており、早くもフェラーリのタイトル獲得に黄信号が点ってしまっている。

さらに、今季チームメートとして迎えた21歳のシャルル・ルクレールがベッテルに引けを取らないパフォーマンスを見せていることから、ベッテルは非常に大きなプレッシャーにさいなまれている状況だと考えられている。

F1前最高責任者であり、ベッテルとは親しいことでも知られているバーニー・エクレストンも最近、ベッテルが引退を決意することは十分にあり得るだろうと次のように語っていた。

「彼はほかのチームに行くつもりはないだろう。彼は(フェラーリで)自分のキャリアを終えるだろう。そして私はそうするのは難しいことではないと思っている」

「セバスチャンは家族との幸せな生活があるし、F1によってそのバランスを崩したいとは思っていないよ」

だが、今週末に行われるF1カナダGP(9日決勝)を前に、ベッテルは母国ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。

「やめる計画などないよ。僕はまだF1をすごく楽しんでいるし、フェラーリでやるべきこともあるからね」

「今シーズンの形勢を逆転するためにあらゆることを試したいと思っているし、カナダGPをそのスタートにしたいね」

2015年にレッドブルからフェラーリに移籍したベッテルだが、以後開幕6戦を終えて1勝もできなかったのは2016年シーズン以来のことだ。結局、ベッテルはその2016年シーズンは1勝もできずに終わってしまっている。

今季はエンジンパワーに関してはメルセデスよりもフェラーリに分があると考えられており、そういう観点からはエンジンパワーが重要となる今週末のカナダGPでベッテルとフェラーリがどれほどのパフォーマンスを示すことができるかが、今季残りのレースに向けて重要な鍵となってきそうだ。

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