ニコ・ヒュルケンベルグが、今シーズン序盤に発生したPU(パワーユニット)の信頼性問題に素早く対応したルノーを賞賛した。
今シーズンのルノーPUは序盤からパフォーマンスと信頼性の両面で問題を抱えてしまい、ルノーで3年目を迎えるヒュルケンベルグや今季レッドブルから移籍したダニエル・リカルドも大きな不満を抱えてきている。
こうした状況を受け、最近ではレッドブルがヒュルケンベルグ獲得に向けた動きを開始したようだとのうわさもささやかれるようになっている。
しかし、ヒュルケンベルグは、ルノーはシーズン序盤に発生した問題に速やかに対応できており、明らかに前戦F1モナコGPではその成果が現れていたと主張している。
「彼ら(ルノー)は非常に短期間のうちに解決策を見つけ、再設計し、造り直しており、必要な修正すべてをやり遂げたよ」
フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』にそう語ったヒュルケンベルグは次のように付け加えた。
「かなり見事だったし、モナコではエンジンに命が戻ってきたと感じられたし、うまく戦うことができていた。それは非常にポジティブだよ」
ヒュルケンベルグはそのモナコGPでは予選11番手、決勝は13位で終えたものの、リカルドは予選7番手、決勝は9位に入賞し2ポイントを獲得している。
昨年はトータル122ポイントを稼いでコンストラクターズランキング4位で終えたルノーだが、今季は6レースを終えた時点でリカルドが8ポイント、ヒュルケンベルグが6ポイントの合計14ポイントしか獲得することができておらず、現時点ではランキング8番手に位置している。
次戦カナダGP(9日決勝)が行われるジル・ビルヌーブ・サーキットはエンジンパワーが重要となるサーキットだけに、ルノーPUのパフォーマンスと信頼性がどこまで回復したのかが試されるレースになるのは間違いない。