元F1ドライバーのJ.J.レートは、もしアントニオ・ジョビナッツィがこのまま調子を上げられなければアルファロメオのシートを失うことになるだろうと考えている。
「現時点では、結果をもたらすことができるのはキミ(ライコネン)だけだ」
母国フィンランドの『Iltalehti(イルタレティ)』にそう語ったレートは次のように続けた。
「彼に比べれば、ジョビナッツィは戸惑い、頼りなく見える。ほかの中団レベルのチームはすべて同等のドライバーを2人抱えているのにね」
実際のところ、今季ここまで5戦を終えた段階でライコネンが13ポイントを獲得してドライバーズランキング9番手に位置しているのに対し、ジョビナッツィはまだ1ポイントも獲得することができていない。
現時点でまだノーポイントのドライバーは、最下位が定位置となっているウィリアムズの2人とジョビナッツィの3人だけとなっている。
イタリア人ドライバーであるジョビナッツィは名門フェラーリの支援を受けていることが知られているが、レートはいずれアルファロメオはこの問題に対処しようとするだろうと次のように付け加えている。
「どこかの時点で間違いなく変化が生じるだろう。恐らく背後にはいろんな政治的な問題もあるだろう。だが、実際のところアルファロメオはポイントを持ち帰ることができるドライバーを2人必要としているんだ」
アルファロメオでは、14日(火)にバルセロナで行われたF1公式インシーズンテスト初日にジョビナッツィではなく20歳のイギリス人ドライバー、カラム・アイロットを起用している。