フェラーリのシャルル・ルクレールが、今後のレースでも“ある程度までは”チームオーダーを受け入れるつもりだと語った。
今季からセバスチャン・ベッテルのチームメートを務めることになった21歳のモナコ出身ドライバーであるルクレールだが、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは2019年シーズンにはベッテルをナンバー1ドライバーとして優先することを明らかにしていた。
■いつかはチーム内の序列も変わるはず
そして、今季のF1第4戦アゼルバイジャンGP決勝ではスタートでルクレールがベッテルの前に出ていたものの、チームがルクレールに対してベッテルを先行させるよう指示。ルクレールはそのとき明らかに不満を表明していた。
そして、ルクレールはこのほど地元モナコで次のように語った。
「僕はコース上で自分に何ができるかを示す必要がある。そうすればこの状況もいつかは変わるはずさ」
「ドライバーならみんなそうだけど、僕も最高のドライバーになりたいと思っている。ここまでのところ、僕は全ての判断を了解してきた。受け入れがたいときも何回かあったけどね」
「現時点ではどういう序列になっているのかは分かっている。だけど、僕もそれを変えるためにできることは何でもやるつもりさ。だから、ある程度のところまでは、自分に求められることをやるつもりだよ」
■スペインGPはフェラーリにチャンス
今季はここまでに4戦が終わっているが、その全てで宿敵メルセデスが1-2フィニッシュを遂げている。
しかしルクレールは、今週末にバルセロナで開催されるF1第5戦スペインGP(12日決勝)では、フェラーリが強さを発揮できるだろうと考えている。
「オーストラリア(開幕戦)での問題は理解できたし、バーレーン(第2戦)ではうまくいっていた。中国(第3戦)ではそれほどよくなかったけれど、バクーではまたよくなっていた。レースよりも予選の方がよかったよ」
そう語ったルクレールは次のように付け加えた。
「僕たちは正しい方向に進んでいる。そして、正しいウィンドウ(マシンがうまく機能する範囲)に入れることさえできれば、僕たちはどこででも強さを発揮できるはずだと僕は思っているよ。バクーで投入した改良パーツによって一歩近づくことができたからね」