2020年以降のF1カレンダーが少しずつ鮮明になり始めているようだ。
伝統的F1サーキットであるイタリアのモンツァ、イギリスのシルバーストン、そしてスペインのバルセロナが結んでいるF1開催契約は今年で切れることになっており、それらのサーキットで2020年以降もF1が開催されるのか不透明な状況が続いている。
その一方で、2020年にベトナムでのF1初開催が決定しているとともに、最近オランダGPもそれに加わることになると報じられている。
オランダのテレビ局『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』が今週報じたところによれば、「5月14日(火)から16日(木)の間に」ザントフォールト・サーキットでのオランダGP開催決定が正式に発表される予定だという。
そして、『The Sun(サン)』紙はこのオランダGP開催決定により、現在バルセロナで行われているスペインGPがF1カレンダーから消えることになるだろうと報じている。
一方、イギリスのシルバーストンに関しては、F1オーナーであるリバティ・メディアとの間に2020年以降の新たな開催契約を結ぶことで大筋合意に達したようだとのうわさもある。
しかし、シルバーストンはこうしたうわさに関し、次のようにコメントしている。
「残念ながら、現時点では契約締結の合意には至っていないとお伝えしなくてはならない。しかしながら、交渉は現在も行われている」
また、フェラーリの聖地とも言われるモンツァに関しては、イタリアGPをプロモートしているACI(イタリア自動車協会)が現在2020年から2024年までの契約に関する交渉が進められていることを明らかにしている。
このニュースはF1公式サイトにも取り上げられており、そうした状況を踏まえれば、近いうちに正式発表が行われる可能性が高いと考えられている。
そして、最近ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、サウジアラビアが首都リヤドでF1を開催したいと考えているようだ。
伝えられるところによれば、サウジアラビアはF1を開催するにあたり毎年6000万ドル(約66億8000万円)の開催権料を支払うという条件を提示してF1誘致を働きかけているという。
しかし、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は次のように報じている。
「あそこにはまだサーキットはない。リバティ・メディアがどういう決断を下すのかは様子を見ることになる」