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【決勝レポート】ホンダに不運…ポイント獲得は1台のみ/F1アゼルバイジャンGP

2019年04月28日(日)23:46 pm

2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPが4月28日(日)、バクー市街地サーキット(1周6.003km)で3日目を迎え、現地時間16時10分(日本時間21時10分)から行われた決勝でメルセデスのバルテリ・ボッタスが優勝した。今季2勝目、通算5勝目。

●【決勝レース結果】2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPのタイム差、周回数、ピット回数

■ポールシッターのボッタスがトップの座をキープ

スタート直後に2番グリッドスタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションからスタートとしたボッタスとサイド・バイ・サイドの戦いを展開する。前戦中国GP決勝ではポールポジションからスタートしながらスタートでハミルトンに先行を許したボッタスだったが、バクーではトップの座を死守してみせた。

4番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に先行を許して5番手に下がる。8番グリッドからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)も2つ順位を下げてしまった。

しかし、その後フェルスタッペンがペレスをオーバーテイクしてスタート順位を取り戻す。そしてルクレールも次々に前のクルマを料理し、9周目には4番手のフェルスタッペンの背後にまで迫ってくる。

ルクレールは10周目にDRSを使って難なくフェルスタッペンの前に出ると、猛然と前を走るチームメートのセバスチャン・ベッテルを追いかけ始めた。

■ホンダ勢に不運 2台がリタイアに

レースが12周目に入ったところでベッテルがピットインしソフトタイヤからミディアムタイヤに交換する。トップを走行していたボッタスもその次の周に同じくミディアムタイヤに交換。ベッテルはフェルスタッペンの後ろ、ボッタスはそのベッテルの前でコースに戻った。ハミルトンもピットへ向かい、ボッタスの後ろでコース復帰する。15周目にはフェルスタッペンもミディアムタイヤに交換した。

これでミディアムタイヤでスタートしたルクレールが暫定トップの位置に立ち、2番手ボッタス、3番手ハミルトン、4番手ベッテル、5番手にはピットレーンからミディアムタイヤでスタートしたピエール・ガスリー(レッドブル)、6番手フェルスタッペンが続く形となった。

しかし、17周目にフェルスタッペンがチームメートのガスリーをオーバーテイクして5番手に浮上。フェルスタッペンはそこからファステストラップを刻みながらペースを上げていく。

51周で行われたレースが折り返し点を過ぎたあたりからまだタイヤ交換を行っていない暫定トップのルクレールのペースが落ち始め、31周目にはついにボッタスがルクレールをかわしてトップの位置を取り戻す。

このとき、後方ではダニール・クビアト(トロロッソ)を追い抜こうとインサイドに入ったダニエル・リカルド(ルノー)が曲がりきれずにエスケープゾーンまでオーバーランしてしまう。これで行き場を失ったクビアトもコーナーを曲がりきれず、ウォールの手前でなんとかマシンを止める。

ところが、クビアトがマシンをバックさせようとしたところに、エスケープゾーンからバックしてきたリカルドのマシンが突っ込んでしまうという珍しいクラッシュが発生。2台ともなんとか走行を再開するが、いずれもピットに戻ってそこでリタイアとなってしまった。

■崩れぬメルセデスの牙城 4戦連続の1-2達成

35周目にルクレールがピットに向かい、ここでソフトタイヤに交換する。ルクレールはやはりまだタイヤ交換を行っていないガスリーの後ろ6番手でコースに戻るが、すぐにガスリーを追い抜いて5番手に浮上する。

ミディアムタイヤでスタートしたガスリーはその時点でピットインしても6番手の位置をキープできるだけの差を後続に対して築いていた。

ところが39周目になんとそのガスリーがスローダウン。ガスリーは無線でパワーが無くなったと伝えてエスケープゾーンにクルマを止めてしまう。

ガスリーのストップで導入されていたVSC(ヴァーチャル・セーフティカー)が解除されるとコース上では最後の攻防が展開され始める。

48周目には5番手の位置をキープできることが確実となったルクレールがピットに入り、ここで新品ソフトタイヤに交換。今季から設けられたファステストラップポイントをとりにいく作戦だ。

50周目にはハミルトンがボッタスのDRS圏内にまで接近。最後にチームメート同士のバトルが展開されるかと思われた。だが、ボッタスの前にもバックマーカーが現れたことでボッタスもDRSを使ってうまくハミルトンとのギャップをコントロールする。

そしてルクレールはこのラップで見事にファステストを刻み、ボーナスの1ポイントを手中に収めた。

結局、ボッタスがそのまま先頭でチェッカーを受け、今季初のポール・トゥ・ウィンを達成。2位にはハミルトンが入り、メルセデスが今季ここまでの4戦すべてで1-2フィニッシュを飾った。フェラーリのベッテルは2戦連続の3位で終えている。

ホンダ勢はフェルスタッペンが4位となったものの、ガスリーとクビアトはリタイア、アルボンは惜しくもポイントに手が届かず、11位でレースを終えている。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2位/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
4位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
5位/シャルル・ルクレール(フェラーリ)
6位/セルジオ・ペレス(レーシングポイント・BWTメルセデス)
7位/カルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー)
8位/ランド・ノリス(マクラーレン・ルノー)
9位/ランス・ストロール(レーシングポイント・BWTメルセデス)
10位/キミ・ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)

次戦2019年F1第5戦スペインGPは5月10日(金)の現地時間11時(日本時間18時)に開幕。決勝は5月12日(日)の現地時間15時10分(日本時間22時10分)にスタートする。

●【ドライバー&コンストラクターポイントランキング】F1アゼルバイジャンGP終了後

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