現F1チャンピオンであるメルセデスのルイス・ハミルトンは、今季ここまでの3レースすべてで自分たちが勝利したとは言え、今後に向けて決して油断はできないと考えているようだ。
2月中旬から2回に分けてバルセロナで行われたプレシーズンテストではフェラーリに大きな差をつけられていたメルセデスだが、実際にシーズンが開幕するとここまでの3戦連続で1-2フィニッシュを達成。
一方のフェラーリはシャルル・ルクレールが第2戦バーレーンGPで、そしてセバスチャン・ベッテルが第3戦中国GPで3位表彰台に上ったのがここまでのベストリザルトとなっている。
■重要なのは継続的開発だとフェラーリのボス
「バルセロナ、バーレーン、中国においては、2台のクルマの差はコンマ2、3秒に過ぎなかった。我々はどちらも強力だし、いろんな意味で同等だよ」
スペインの『AS』にそう語ったフェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは次のように付け加えた。
「我々が100分の数秒のアドバンテージを持つレースもあるだろうし、我々が劣るレースもあるだろう。一番重要なことは、我々がクルマの開発を継続していくということだ」
フェラーリは今週末に行われる第4戦アゼルバイジャンGP(28日決勝)では今季初めて大きな改良を施したパーツを投入することになっている。
■浮き沈みもあるはずだとハミルトン
そのフェラーリの最大のライバルであるハミルトンも、今後も緊迫した争いが続いていくだろうと考えている。
「フェラーリは僕たちとほぼ同じレベルだよ」
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう語ったハミルトンは次のように付け加えている。
「多分、これから迎えるサーキットのいくつかでは彼らの方がいいかもしれない。どうなるかは分からないけれどね。だけど彼らにはいいクルマがあるよ。誰にでも浮き沈みはあるものさ」