レッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは、今季トロロッソ・ホンダのドライバーに据えたアレクサンダー・アルボンには非常に満足しているようだ。
2018年にF2選手権でランキング3位という成績を収めたイギリス生まれのタイ人であるアルボンは、当初2019年に向けて日産のフォーミュラEチームと契約を交わしていた。
だが、ドライバー不足に悩んでいたマルコは、日産と交渉を行い、アルボンを引き抜いてトロロッソ・ホンダに迎え入れていた。
そしてレッドブルのジュニアチームでF1デビューを飾ったルーキーのアルボンは、開幕戦オーストラリアGPこそノーポイントに終わったものの、第2戦バーレーンGPでは9位となって初ポイントを獲得。
そして第3戦中国GPではフリー走行3回目で大クラッシュを演じてマシンを大破させたアルボンはピットレーンからのスタートとなったものの、決勝では着実に順位を上げて10位でフィニッシュ。2レース連続でのポイント獲得を達成している。
「私に言わせれば、アレクサンダーのスピードとレースマネジメントに関しては今シーズンのサプライズだよ」
ブラジルの『Globo(グローボ)』にそう語ったマルコは次のように付け加えている。
「アルボンは何も恐れない若者だ。冬のテストでクルマに乗り込んだ瞬間から、彼はどんどん速くなっているよ」