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「フェラーリのリーダーはベッテルではなくルクレールだ」と伊メディア

2019年04月16日(火)19:57 pm

フェラーリの本拠地であるイタリアのメディアは、今季のフェラーリもすでに危機的状況に陥っていると報じている。

2月に行われたプレシーズンテストでは最大のライバルであるメルセデスを打ち負かすことができるだけのクルマを造り上げてきたと考えられていたフェラーリだが、開幕戦オーストラリアGPでは予想外の失速状態となってしまった。

しかし、第2戦バーレーンGPではフェラーリが予選で1-2体勢を築き、終盤のエンジントラブルさえなければシャルル・ルクレールが勝利を遂げていたはずだ。

それだけに、多くのファンや関係者は第3戦中国GPでさらに強さを見せるだろうと期待していた。

ところが、中国でもメルセデスに1-2フィニッシュを許したフェラーリは、セバスチャン・ベッテルが今季初表彰台となる3位に食い込むのがやっとという状態だった。

こうした状況を受け、フェラーリの母国イタリアのメディアがひどく落胆しているのは確かだ。

■複合サーキットでフェラーリの弱点が露呈

『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は、中国GPが行われた上海でのフェラーリは、「遅く、混乱し、無秩序」のように見えたと書き、次のように付け加えている。

「中国のような複合サーキットでフェラーリのすべての問題が明るみに出た。そしてドライバー同士による内部問題が起きる可能性も完全にある」

■チームオーダーも判断ミス

同じくイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』も、冬のテストで有望に見えたフェラーリの強さも「消え去ってしまったし、ベッテルを優先するという論争の的となるような判断を行ったことで沈んでしまった」と書いている。

■ベッテルのパフォーマンスは低すぎる

『Tuttosport(トゥットスポルト)』は、攻撃目標をベッテルに絞っているようだ。

ベッテルの「パフォーマンスはフェラーリの期待値を大きく下回っている」と主張した『Tuttosport(トゥットスポルト)』は次のように付け加えている。

「こういう形で続けるわけにはいかない」

■期待はルクレールへ

イタリアのメディアは、すでにベッテルに見切りをつけ、今季フェラーリのシートを獲得した21歳のルクレールへの期待感を募らせているようだ。

『La Repubblica(レプブリカ)』は、今季からベッテルのチームメートとなったルクレールが中国GPでのチームオーダーにより「チームによって犠牲にされてしまったものの、次第にリーダーになりつつある」としている。

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