不振が続くウィリアムズのロバート・クビサが、今の状況をどう理解していいか分からないと苦しい胸の内を語った。
●【決勝レース結果】2019年F1第3戦 中国GPのタイム差、周回数、ピット回数
2006年にBMWザウバーでF1デビューを飾ったポーランド初のF1ドライバーであるクビサは、ロータス・ルノーに所属していた2011年のシーズン前に参加したラリーでのクラッシュで瀕死の大けがを負ってF1から姿を消していた。
だが、将来のF1チャンピオンとも嘱望されていたクビサはそれから懸命なリハビリを続け、ラリーなどに参加しながらF1復帰のチャンスを求めていた。
そして、2018年にウィリアムズのリザーブ兼テストドライバーとなったクビサは、今年ついにウィリアムズのフルタイムドライバーとして9年ぶりのF1復帰を果たしている。
だが、8年間のブランクを経て復帰したクビサは、今季ここまでチームメートのルーキー、ジョージ・ラッセルに一度も勝つことができない状態が続いている。
先週末に上海で行われたF1中国GP決勝を3周遅れの最下位でゴールしたクビサは次のように語った。
「ロングランでこれほど悪い感触だったことなど一度もなかったよ。グリップがまったく得られないんだ」
「レースでのスピードは僕の強みのひとつだったんだ。だけど今の僕にはそれはない。理由は分からないけれどね」
「クルマのせいだと言っているわけではないけれど、どうなっているのか理解する必要がある」
そう語った34歳のクビサは次のように付け加えた。
「本当に、何もすることができないって感じなんだ。ほかのドライバーや、ジョージ(ラッセル)とさえ同じことができないなんてすごく奇妙だよ」