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ジャック・ビルヌーブ「ウィリアムズはもはやレーシングチームではない」

2019年04月15日(月)18:51 pm

1997年にウィリアムズでF1チャンピオンとなったジャック・ビルヌーブは、自分の古巣チームはもはや純粋なレーシングチームではなくなったと考えているようだ。

フランク・ウィリアムズ(チーム代表)とパトリック・ヘッド(現チームコンサルタント)が共同設立したウィリアムズF1チームは、ドライバーズタイトル7回、コンストラクターズタイトル9回獲得を誇る名門F1チームだ。

しかし、ビルヌーブを擁して1997年に両タイトルを獲得したあとは、長きにわたってタイトルに手が届かない状態が続いている。それどころか、昨年はコンストラクターズランキング最下位に沈んでしまったウィリアムズは、今季はそれ以上に厳しい状況を迎えている。

ウィリアムズが生んだ最後のF1チャンピオンであるビルヌーブは、ウィリアムズが不振の一途をたどり始めたきっかけとなったのは2011年に株式を上場したことだと指摘している。

現在のウィリアムズはレーシングチームとウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングという2つの組織で成り立っており、オーナーは設立者であるフランク・ウィリアムズだ。そして、実質的に会社を率いているのは2013年からグループCEOを務めているマイク・オドリスコルという人物だ。

ビルヌーブは、母国カナダの『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』に対し、今のウィリアムズはもはやレーシングチームとは言えないと次のように語った。

「(ウィリアムズの)リーダーたちはここ数年の間に行った間違った決断のツケを払わされているんだ」

「彼らは1年が終わると損益報告をする必要がある一般法人だ。つまり彼らがやらなくてはならないのは利益を出すことだし、それは達成している。だから彼らはそれで問題はない」

「だけど、会社が2018年に1600万ドル(約18億円)の利益を出したということは、レーシングチームには十分な金を注ぎ込んでいなかったということだよ。社長はF1で勝ちたいとは思っておらず、彼は株主に最大の利益を提供することだけを望んでいるのさ」

そう主張したビルヌーブは次のように付け加えた。

「それが今の問題のすべてだよ」

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