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【決勝レポート】ホンダ勢3台がポイント獲得 メルセデスは3連勝/F1中国GP

2019年04月14日(日)17:46 pm

2019年F1第3戦中国GPが4月14日(日)、上海インターナショナル・サーキット(1周/5.451km)で3日目を迎え、現地時間14時10分(日本時間15時10分)から行われた決勝でメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝した。今季2勝目、通算75勝目。

●【決勝レース結果】2019年F1第3戦 中国GPのタイム差、周回数、ピット回数

■スタートでハミルトンがトップに

レッドシグナルが消えてレースがスタートすると、2番グリッドからスタートしたハミルトンがポールシッターのバルテリ・ボッタスをとらえてトップに立つ。その後ろでは4番グリッドスタートのシャルル・ルクレール(フェラーリ)がチームメートのセバスチャン・ベッテルをオーバーテイクし3番手に浮上。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーはスタート順位である5番手6番手をキープした。

ところが11番グリッドからスタートしたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが出遅れてしまい、マクラーレンの2台と接触してしまう。これでクビアトとマクラーレン勢は大きく順位を落とすとともに、クビアトにはドライブスルーペナルティーが科されてしまった。

この間、12番グリッドからスタートしたレーシングポイントのセルジオ・ペレスがうまくチャンスを生かして8番手に浮上した。

■フェラーリはチームオーダーでベッテルを前に

スタートでルクレールがベッテルの前に出ていたフェラーリだが、ルクレールのペースが上がらないと見ると11周目にチームオーダーを発令して順序を入れ替える。これでベッテルが3番手、ルクレール4番手となった。

17周目にはルノーのニコ・ヒュルケンベルグがピットインし、そのままマシンがガレージに入れられてしまう。ヒュルケンベルグは前戦バーレーンGPから2戦連続でのリタイアとなってしまった。

18周目にフェルスタッペンがピットインし、上海に持ち込まれたドライタイヤの中で一番硬いハードタイヤに交換。フェルスタッペンはペレスの後ろ8番手でコース復帰する。その次の周にはベッテルもピットに戻り同じくハードタイヤに交換。ベッテルはペレスをオーバーテイクしたフェルスタッペンの前でコースに戻った。

ここでフェルスタッペンがベッテルに襲いかかり、サイド・バイ・サイドの戦いを繰り広げる。しかし、ここはベッテルが順位をキープする。

■ピットレーンスタートのアルボンがポイント圏内に

ガスリーと、ピットレーンからレースをスタートしていたトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンも19周目にピットインしタイヤ交換を行った。22周目にはボッタスもハードタイヤに交換し、ベッテルの前でコースに復帰。

その次の周にはトップのハミルトン、暫定2番手に位置していたルクレールが同時にピットイン。ハミルトンはトップで、ルクレールはフェルスタッペンの後方でのコース復帰となった。

アルボンは28周目にアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィ、30周目にはハースのケビン・マグヌッセンをオーバーテイクして11番手にまで順位アップを果たす。その後2回ストップ作戦をとったハースのロマン・グロージャンがピットインしたことで1回ストップ作戦のアルボンがポイント圏内の10番手に浮上する。

■フェルスタッペンがフェラーリ勢に割り込み4番手に浮上

レースが終盤に向かう35周目にフェルスタッペンが2回目のピットインを行いミディアムタイヤに交換。36周目にはベッテルも同じくミディアムに交換する。

37周にはハミルトンとボッタスのメルセデス勢が相次いでピットインし、ミディアムタイヤに交換。ハミルトンはトップをキープしてコース復帰。ここでルクレールが暫定2番手に上がり、ボッタスは3番手でコースに戻った。38周目には新品ミディアムタイヤに交換したベッテルがファステストラップを刻む。

40周目にはタイヤが苦しくなったルクレールをボッタスがオーバーテイク。ガスリーもここでピットに戻りミディアムタイヤに交換して6番手をキープしてコースに戻る。

43周目にベッテルがルクレールをとらえて3番手に浮上。ルクレールはその時点でピットへと向かった。ルクレールはフェルスタッペンの後方でのコース復帰となり、5番手に順位を下げる。

44周目にはクビアトがピットに戻り、ここでリタイアとなってしまう。

■ガスリーがファステストポイント獲得 アルボンも1ポイントを死守

レースが残り10周ほどとなると、1回ストップ作戦をとったアルボンのペースが目に見えて落ち始め、グロージャンがどんどんギャップを縮めていく。レースが残り5周となる頃にはグロージャンがアルボンのDRS圏内に入ってくる。だが、上位勢のクルマが接近したことによるブルーフラッグにも助けられ、なんとかアルボンが10番手の位置をキープする。

すると54周目に入ったところで6番手のガスリーがピットに向かう。すでに7番手のリカルドとは大差がついていたことで、ここで一番柔らかいソフトタイヤに交換してファステストラップポイントをとりに行く作戦だ。

55周目にアタックに入ったガスリーだが、セクター1、セクター2は自己ベストにとどまり、それまでにベッテルが刻んでいたファステストセクタータイムには届かなかった。ところが、最終セクターでペースを上げたガスリーは見事にファステストラップを刻むことに成功。ボーナスの1ポイントを手中に収めた。

そのままハミルトンが先頭でチェッカーを受け、記念すべき1000レース目のF1グランプリを勝利で飾った。2位はボッタス、3位にはベッテルが入り、今季初表彰台に上った。

ホンダ勢は4台中3台がポイント獲得に成功している。

■決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位/バルテリ・ボッタス(メルセデス)
3位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
4位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
5位/シャルル・ルクレール(フェラーリ)
6位/ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
7位/ダニエル・リカルド(ルノー)
8位/セルジオ・ペレス(レーシングポイント・BWTメルセデス)
9位/キミ・ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)
10位/アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)

次戦2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPは4月26日(金)の現地時間13時(日本時間18時)に開幕。決勝は4月28日(日)の現地時間16時10分(日本時間21時10分)にスタートする。

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