F1第3戦中国GPの予選を終えて、F1公式タイヤのピレリは3つのレースストラテジーを明らかにした。
●【予選結果】2019年F1第3戦 中国GP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
■予選レビュー:ピレリ
バルテリ・ボッタス(メルセデス)が今シーズン初のポールポジションとF1の長い歴史の中で1000番目のポールポジションを獲得した。
ボッタスは予選でソフトタイヤとミディアムタイヤの両方を使用して戦い、チームメイトのルイス・ハミルトンよりもわずか0.02秒差でポールを勝ち取った。
明日の決勝グリッドのトップ5は、すべてミディアム・コンパウンドでスタートする。この記念すべき予選でピレリ・ポールポジション・アワードを授与したのはFIAのジャン・トッド会長だった。
■3つのレースストラテジー
ピレリは、56周で争われるF1中国GPの最速の戦略は1ストッパーだと分析している。この戦略では、レッドタイヤのソフトタイヤでスタートし、18周にホワイトのハードタイヤに交換して最後まで走りきる。
2番目に速い戦略も1ストッパーと予想しているが、ミディアムタイヤでスタートして、19周目にハードに交換する戦略だ。今回の予選トップ5はこの戦略が当てはまりそうだ。
3番目の戦略が、2ストッパー予想している。しかしこれは明らかに遅くなるという。ソフトタイヤでスタートし、15周目で再びソフトを履き、そして最後にハードを履く戦略だ。
土曜日はとても暖かい気候だったが、日曜日の天気は少し涼しくなり、金曜日と同じくらいと予想される。つまり、チームはフリー走行中に収集したデータが最も正確だと言える。
■5つの注目ポイント
【スタートタイヤ】
フェラーリとメルセデスの各2台、そしてレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ミディアム・タイヤでQ2のベストタイムを記録したため、ミディアムタイヤでスタートすることになる。
【複数の戦略】
先頭集団は、理論的には2番目に速い戦略を選択すると思われるが、興味深い効果をもたらす可能性がある。
【左フロントタイヤ】
このコースでは左フロントタイヤの負担が最も大きくなるだろう。
【天候】
今日はとても暖かく、路面温度は41度に達していたが、中国では状況は非常に多様だ。レースでも暖かい天気を期待したい。
【アレックス・アルボン】
トロロッソ・ホンダの新人アレクサンダー・アルボンは、フリー走行3回目でのクラッシュ後、予選に出走できなかったことから、明日はピットレーンからスタートする。アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィもQ1でタイムを残していないことから、後方からスタートする。2台とも残りタイヤについては十分持っている。