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「ベッテルはフェラーリでF1キャリアを終えるだろう」とバーニー・エクレストン

2019年04月11日(木)20:06 pm

前F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、最近批判の矢面に立たされることが多いものの、レッドブル時代に4度F1王者となったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をあなどってはならないと語った。

今季のF1第2戦バーレーンGPでは、今年からベッテルのチームメートとなった21歳のシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得。決勝でも終盤に発生したマシントラブルさえなければ表彰台の中央に立っていたのは間違いないだろう。

その一方で、フェラーリのナンバー1ドライバーであるベッテルはスピンを喫するというミスを犯してしまい、開幕戦に続いて表彰台を逃している。

■F1には強いベッテルが必要

だが、88歳のエクレストンはドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。

「F1には勝利するセバスチャンが必要なんだ」

「みんなは彼のことをみくびっているんだ。彼は今の状態から抜け出す道を見つけるだろう」

「私はそのことについてすごく考えたよ。私は彼が本当に好きだし、彼は私の友人でもあるからね」

「彼はルイス(ハミルトン/メルセデス)と戦っているときにときどき馬鹿げたミスを犯してしまう。彼にとっては精神的ブロックのようだね」

「セバスチャンはルイスを本当に尊敬しているし、彼よりもうまくやりたいと望んでいるんだ。バーレーンでは最後には彼がまた(ハミルトンを)抜き返すことができていたはずだ。彼(ベッテル)のクルマの方が速かったからね」

■ハミルトンのフェラーリ移籍はない

エクレストンは、ベッテルには同じドイツ出身の大先輩であるミハエル・シューマッハと肩を並べるほどのタイトルを獲得できる力があると考えている。だが、それは現F1チャンピオンであるハミルトンにも言えることだとエクレストンは次のように語った。

「彼(ハミルトン)は素晴らしく調子がいい。基本的に、F1は彼にとっての趣味だし、彼は本当にそれを楽しんでいるよ」

だがエクレストンは、うわさされているように今後ハミルトンがフェラーリに移籍してベッテルのシートを奪うようなことはないだろうと次のように続けた。

「今彼がチームを変えるとは思えない。私は、もしメルセデスが2020年で(F1参戦を)やめれば、ルイスも同じようにやめるだろうと思っているよ」

■ベッテルにとってもフェラーリが最後のチームになるはず

1950年に現在F1世界選手権が発足してから、今週末に行われる中国GPでちょうど1000レース目を迎えることになる。だが、2016年シーズンまで長きにわたってF1最高権威の座にあったエクレストンは記念イベントが開催される上海インターナショナル・サーキットに姿を見せる予定はないようだ。

エクレストンはロンドンからベッテルを応援するつもりだと語り、次のように続けた。

「彼には勝てるだけのクルマがある」

「昨年のドイツGPについて彼と話したとき、彼は20回そのレースをやり直すことができるし、あのミスを繰り返すことはないと言っていたよ。彼は本当にまたタイトルを勝ち取りたいと思っているんだ」

そしてエクレストンは、もしベッテルがフェラーリを去ることになれば、それはベッテルのF1キャリアもそこで終わるということだと考えている。

「彼はチームを変えようとはしないだろう。彼はそこで自分のキャリアを終えるだろうね。そのためにあまり悩むこともないだろうと私は思っている」

そう語ったエクレストンは次のように付け加えた。

「セバスチャンには幸せな家族生活があるし、F1によってそのバランスが崩されることを望んでいないんだ」

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