フェルナンド・アロンソ「今年のインディ500は2017年よりも厳しい戦いになる」
フェルナンド・アロンソが、5月26日（日）に決勝が行われる今年のインディアナポリス500マイルレースに関し、「かなり厳しい挑戦になるだろう」と語った。
昨シーズン限りでF1を引退したアロンソだが、近年は3大自動車レース全てを制覇し“3冠”を達成することが目標だとしている。
3大自動車レースのうち、すでにF1モナコGPとル・マン24時間レースで勝利したアロンソにとって、3冠達成の最後の課題がインディ500と呼ばれる世界最高峰オーバルレースだ。
■今年はマクラーレン単独チームで挑戦
すでに2017年にインディ500に初挑戦したアロンソだが、その年は終始トップグループに位置していながら終盤にエンジントラブルが発生し、無念のリタイアで終えている。
2017年にはインディカーの名門チームであるアンドレッティ・オートスポーツとのコラボレーションにより、マクラーレン・ホンダ・アンドレッティというチーム名でインディ500に参戦していたアロンソだが、今年はマクラーレン単独チームでのエントリーとなる。
現在のマクラーレンF1マシンに似たオレンジとブルーのカラーリングが施されたマシンを使って今週テキサスでテスト走行を行ったアロンソは、母国スペインの『Marca（マルカ）』に対し、新しいインディ500マシンの空力コンポーネントは2017年のときよりもダウンフォースが減らされており「運転が難しくなっている」とし、次のように続けた。
「厳しい挑戦になるだろうと思っているよ。特に今年はアンドレッティと一緒ではないから彼らのサポートは受けられないからね。今年は全て自分たちでやることになるんだ」
これは、マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンが今年のインディ500には単独チームとしてアロンソとともに戦うことを望んだためだ。これは恐らく今後インディカーシリーズにフル参戦することも視野に入れてのことだろうと考えられている。
そのマクラーレンのインディ500チームを率いるのは昨シーズン途中までフォース・インディアのチーム副代表を務めていたロバート・ファーンリーだ。
■課題はたくさんあるが目標は優勝
アロンソはそのマクラーレン・インディ500チームについて次のように続けた。
「チームとして全てをまとめあげることがすごく重要だと思っているよ」
「チームにおいて、誰が何をするのか、それにピットウォールや施設はみんなにとって全く新しいものだし、テストでもここでも解決すべき問題がたくさんあるよ」
それでも、アロンソはインディ500での目標は優勝しかないと次のように付け加えた。
「当然、それが目標さ。ル・マンも勝ったから、残すは（インディ）500だけだからね」
■将来的にはインディカーフル参戦も？
もしも今年のインディ500で勝利できなかった場合、また翌年もチャレンジすることになるかと質問されたアロンソは次のように答えた。
「その可能性はあるね。だけど、今年も勝てるだけの競争力があることを期待しているよ」
アロンソはさらに、状況が変われば将来的にインディカーにフル参戦する可能性もあると示唆するように次のように語っている。
「それ（インディカーフル参戦）に関しては昨年も検討はしたんだ。だけどWEC（世界耐久選手権）のフル参戦やデイトナもあったから僕のシーズンはすごく忙しかった。将来的には可能性もあるだろうけれど、現時点ではノーだね」
