元F1ドライバーのジャック・ビルヌーブが、マックス・フェルスタッペンとその父であるヨス・フェルスタッペンがレッドブルというチームを非常にうまくコントロールしていると考えている。
2015年に17歳の若さでトロロッソからF1デビューを飾ったフェルスタッペンは翌2016年シーズン前半にレッドブルに昇格。そのアグレッシブ過ぎるドライビングスタイルが批判されることもあったが、メルセデスやフェラーリに比べると戦闘力の劣るレッドブルで非凡な才能を披露してきた。
そのフェルスタッペンに関してはメルセデスやフェルスタッペンも獲得を目指しているようだとうわさされていた。だが、フェルスタッペンは2017年10月にレッドブルとの契約を2020年まで更新したことを発表し、F1関係者を驚かせた。
1997年のF1チャンピオンであるビルヌーブは、以前はビルヌーブに対して批判的なコメントをすることも多かった。だが、最近ではフェルスタッペンに対するビルヌーブの見方がかなり変わってきているようだ。
「マックスはレッドブルで正しい選択をしたよ」
オランダの『RacingNews365(レーシング・ニュース365)』にそう語ったビルヌーブは次のように続けた。
「このチームは彼にすごく合っているし、彼らも1人のドライバーを中心としたチーム作りをしている」
「もし彼がほかのチームで走っていたなら、それほど長く活躍できたとは思わないよ」
「彼の現在の調子からすれば、いいクルマがあればタイトルを狙うこともできるだろう」
「彼はデビューしたときにそういう場所にいるべきだったんだ」
「彼はまだかなり若くてあまり経験がないときにチャンスを得た。彼がそのチャンスに飛びついたのも僕には理解できるよ」
そう語ったビルヌーブは、フェルスタッペンの事実上のマネジャーでもある父親のヨスが息子のF1キャリアのためにいい仕事をしてきたのは確かだと次のように付け加えている。
「ヨスは非常に賢く立ち回ったよ。彼はマックスがチームにとって非常に重要な存在となることを明確に示したんだ。その結果、今やチームは完全にマックスを中心に築かれている。だが、ほかのチームでは決してそんなことはできなかっただろう」