レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、もし史上最年少F1チャンピオンになるチャンスを逃したとしても、それですべてが終わるわけではないと語った。
レッドブル首脳たちは、現在21歳のフェルスタッペンをF1史上最年少チャンピオンにするという目標を掲げている。現在の記録保持者はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)で、レッドブル在籍時の2010年に23歳で初タイトルを獲得している。
■最年少チャンピオン記録にはこだわらない
しかし、フェルスタッペンは今年その記録を更新するのは無理だろうと考えている。タイトルを狙うにはレッドブル・ホンダのマシンをさらに改善する必要があるということが分かっているためだ。
フェルスタッペンは、フィンランドの『Helsingin Sanomat(ヘルシンギン・サノマット)』に次のように語った。
「状況は分かっているよ。だけど、もしそうできないとしても気に病んだりしないよ」
「いずれにしても、それは難しいよ。今後2年で達成できなければ、また次に挑戦するだけさ」
■新たなライバルも出現
そのフェルスタッペンに今年はかなり手強いライバルが出現している。フェルスタッペンより1か月後に生まれたシャルル・ルクレール(フェラーリ)だ。
今季のF1第2戦バーレーンGPでは最終的にマシントラブルで3位に下がってしまったものの、もしトラブルさえなければ初勝利をポール・トゥ・ウィンで飾っていた可能性が高い。
今後のレース展開によってはルクレールが今季のチャンピオン候補に浮上してくる可能性もあり、ルクレールが史上最年少F1チャンピオンの最有力候補となる可能性も大きくなっている。
■オランダよりモナコの方が暮らしやすい
一方、現在はそのルクレールの出身地であるモナコに住んでいるフェルスタッペンだが、いまさら母国オランダに戻って生活するつもりはないと次のように続けた。
「僕がオランダで抱えているのと同じ問題をキミ(ライコネン)もフィンランドで抱えていると思うよ」
「誰かに話しかけられたり写真を撮られたりすることなしに歩くこともできないし、ますます難しくなってきているんだ」
「モナコでは生活を楽しむことができているよ。穏やかで平穏だし、誰も僕をわずらわせることがないからね」
そう語ったフェルスタッペンはモナコでの生活について次のように付け加えた。
「家族と会うこともできるし、邪魔されることなくどこへでも行けるよ」