レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、今年のフェラーリF1マシンは“冷却”の問題を抱えているのかもしれないと考えている。
2月に行われた今季のF1プレシーズンテストではメルセデスやレッドブル・ホンダよりも優れたパフォーマンスを示していたフェラーリだが、開幕戦オーストラリアGPではその強さが影を潜め、表彰台にすら上ることができなかった。
マルコは、これは開幕戦が行われたメルボルンは、2月にテストが行われたバルセロナよりも気温が高く、そこで冷却に問題を抱えるフェラーリが苦戦を強いられることになったのだろうと『motorsport-total.com』に語り、次のように付け加えている。
「我々は温度には何の問題もないし、我々が目にしている限りにおいてはメルセデスもそういう問題は抱えていないようだ」
フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、オーストラリアでの結果を受けて今週末に行われるF1第2戦バーレーンGP(31日決勝)には修正を施したマシンを持ち込むことになると認めている。
そして、開幕戦で1-2勝利を飾ったメルセデスのトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)も、バーレーンではフェラーリが反撃に出てくる可能性が高いと考えているようだ。
「バルセロナではフェラーリのパッケージに潜在能力があることを目にしてきた。だから、バーレーンでは彼らが強くなって戻ってくると思っているよ」とヴォルフは語っている。