メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、今季のF1開幕戦でホンダエンジンが示したパフォーマンスを賞賛した。
■ホンダの復活はうれしいとヴォルフ
メルボルンで行われたF1オーストラリアGP決勝でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位でフィニッシュ。ホンダにとっては2008年のイギリスGP以来の表彰台獲得となった。
さらに、アルバート・パーク・サーキットで行われた決勝ではすべての速度計測ポイントでホンダエンジン搭載マシンが最高速度を記録しており、ホンダエンジンのパワーがこれまでよりも格段に向上したことを示している。
「ホンダは間違いなく大きく前進したよ。最高速度を見れば、以前とは非常に違うレッドブルになったようだ。彼らはストレートで非常に速い。そして、それをうれしく思っているよ。我々も彼らが素晴らしい戦いに加わって欲しいと思っているからね」
F1公式サイトにそう語ったヴォルフは次のように付け加えている。
「私もホンダのことをすごくうれしく思うよ。彼らにとっては(2015年に)復帰して以来初の表彰台だし、彼らはそれにふさわしいからね。彼らは非常に困難な時期を送ってきた。ホンダが表彰台に上り、みんながあれほどうれしそうにしているのを見るのは素晴らしいことだよ」
■レッドブル・ホンダは間違いなくタイトル争いのライバル
ホンダエンジンがそのパフォーマンスを大きく向上したことをメルボルンで最もよく示したのが、フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をコース上で楽々とオーバーテイクしてみせたことだろう。
ヴォルフもそのオーバーテイクを目の当たりにしたことでレッドブル・ホンダへの危機感を強く抱いたようだ。
「彼らはすごく強かった」
「彼らがターン3の入り口でセバスチャンを料理したところを見ただろう。あのパワーはものすごかった」
「(ホンダと)レッドブルとの組み合わせは脅威となるだろう。あのパフォーマンスレベルからすれば、選手権を戦う上で間違いなく彼らのことを計算に入れておかなくてはならないよ」とヴォルフは付け加えた。