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【悲報】F1界からチャーリー・ホワイティングを悼む声続々「意見をよく聞いてくれた」

2019年03月14日(木)19:38 pm

2019年3月14日(木)朝、FIA(国際自動車連盟)で長年F1のレースディレクターを務めてきたチャーリー・ホワイティング(享年66歳)が急逝した。

チャーリー・ホワイティングのF1キャリアは、1977年ヘスケスチームで働き始め、その後1980年代にブラバムで働いてきた。

1988年にFIAに加わって以来、F1世界選手権の組織の中で不可欠な人物となり、1997年以来レースディレクターを務めてきた。

長くF1で活躍してきたチャーリー・ホワイティングにF1界から続々と悲しみの声が届いているが、その人柄がよく伝わってくる。

■田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)「熱心かつ公平、レースに対する情熱を感じた」

F1開幕戦オーストラリアGP直前のこの訃報に際して、ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治が次のようなコメントを発表した。

「今回のホワイティング氏の突然の逝去に大きな驚きと悲しみを覚えています。また、F1の世界で長年働かれてきた方ですし、今年も一緒に開幕戦を迎えられないことを寂しく感じます。

FIAのレースディレクターとしてテクニカル面を司る仕事をされていたので、私も何度もミーティングなどを重ねてきましたが、とても熱心にかつ公平に、ご自身の仕事に取り組まれる方でした。そしてなにより、いつのときでもレースに対する情熱を感じました。

これまでの貢献が非常に大きいだけに、同氏を失うことはF1にとって大きな損失です。ホンダを代表して、ホワイティング氏のご冥福をお祈りするとともに、ご家族・ご友人の皆さまへ、謹んでお悔やみ申し上げます」

■ジャン・トッド「カリスマを失った」

FIA会長のジャン・トッドは「F1はチャーリーというカリスマ的で忠実な友人を失った」とのコメントを発表した。

■ロス・ブラウン「一緒にメカニックとして働いた」

F1のモータースポーツ担当マネージング・ディレクターであるロス・ブラウンは次のように悲しみを述べた。

「私の全てのレース人生にチャーリーがいたよ。私たちは一緒にメカニックとして働き、友達になり、世界中のレーストラックで一緒にたくさんの時を過ごしたんだ。

悲報を聞いた時、深い悲しみに暮れた。打ちひしがれたよ。個人的にだけでなく、F1ファミリー全体、FIAそしてモータースポーツ全体にとっても大きな損失だ」

■セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)「昨日一緒にコースを歩いたんだ」

「僕は昨日彼と話をしたし、サーキットの最初のいくつかのコーナーを一緒に歩いたんだ。受け入れがたいよ。彼はドライバーの気持ちが分かる人だった。常に誰の意見にも耳を傾けていた。彼はレースを愛していたし、すごくいい人物だったよ」

■ルイス・ハミルトン(メルセデス)「F1の柱だった」

「2007年以来、チャーリーを知っているけど・・・悲報を聞いて今朝は驚くほどショックを受けた。彼は本当に(F1の)柱だったんだ」

■ロバート・クビサ(ウィリアムズ)「彼はアイコンだった」

「昨日セバスチャン・ベッテルと歩いているところを見かけたんだ。金曜日のブリーフィングで会うつもりだったのに。とても悲しい。彼はF1のアイコンのような存在だった。いつでも信頼できコミットできる人だった」

■マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「感謝しなければならない」

「数週間前にジュネーブで一緒に一日過ごし、雑談をしていただけにショックが大きいよ。オーストラリアで会おうと言っていただけに、悲報を聞いて信じられないよ。まだ66歳だ。毎朝目を覚ましてF1だけではなく人生を楽しむことなど感謝しなければならない」

■ダニエル・リカルド(ルノー)「いつも話を聞いてくれた」

「彼はいつも本当に話を聞いてくれて、寄り添ってくれたんだ。僕たちが不満を述べても彼は聞いてくれた。2012年のオーストラリアGPでフランツ・トストがチャーリーを紹介してくれたのを覚えている。マックスが言うように、感謝することは重要だ。今週末、全員が情熱を持ってレースに臨むだろう。この立場に居られる私たちは幸運だ」

■セルジオ・ペレス(レーシングポイント)「昨夜、家族と一緒にメキシコ旅行を予定していると聞いた」

「彼は穏やかでとても素敵な人だった。彼に代わる人を見つけるのは不可能だ。F1の鍵となる一人だ。全チーム代表、ドライバーと交流を持っていたのだから代わりは難しいだろう。昨晩会ったんだけど、次の休暇は家族と一緒にメキシコ旅行をする予定だと聞いていた。」

■バルテリ・ボッタス(メルセデス)「信じられない」

「オーストラリアGP前に信じられない。彼は僕たちが愛するスポーツのためにたくさんのことをしてくれた」

■ロマン・グロージャン(ハース)「ドライバーを支持してくれた」

「彼はドライバーを支持してくれていた。僕にとって145回グランプリをしたから145回彼とブリーフィングしたんだ。時にはスチュワードの部屋でもね」

■マーカス・エリクソン「到着してすぐ悲報を聞いた」

「ちょうどメルボルンに着いた時にチャーリーの悲報を聞いたんだ。F1で最も尊敬されていた人物の一人だし、偉大な人だった。F1にとって大きな損失だ」

■シャルル・ルクレール(フェラーリ)「寂しくなる」

「メルボルンで悲しいニュースを聞いた。僕の気持ちはチャーリーの家族とともにある。モータースポーツ界は彼がいなくて寂しくなるよ」

■カルロス・サインツ(ルノー)「彼は新人の意見も聞いてくれ否定しなかった」

「新人の年のことを覚えている。すごく気配りができる人だった。ルーキーの意見は重要じゃないと思っていたのに、意見を聞いてくれたんだ。F1で3レースしかしていない20歳の僕のところに来て話かけてくれた。彼は若いドライバーにもオープンだった。

初年度にアグレッシブだった時、僕とマックスにブレーキをしながら動くことをやめさせようとするのではなく、君がしていることは素晴らしいことだと言ってくれた。『ただ注意してくれ、君はF1にとって素晴らしい存在だ。みんなが君の戦いを見て楽しむためにやり続けるんだ。私はすごく楽しかった』とね。

冬の間、F1を向上させる方法、スチュワードとドライバーをより生産的な方法で参加させる方法など、彼とメールで共有していたんだ」

■ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)「本当に親切で公平だった」

「突然の悲報に驚いた。個人的によく知っていたんだ。とてもいい会話をしていたよ。本当に親切で公平だった。トラックで色んな問題について話合い、コース外でもお茶をしたよ。僕たちドライバーにも、F1にも大きな足跡を残してくれた」

■トト・ヴォルフ(メルセデスAMG代表)「F1の柱だった」

「今朝チャーリーの悲報を聞いてショックを受けたよ。F1の柱だったし、素晴らしい大使だったし、真の監視者だった。彼の微笑みや穏やかなユーモアを知っている我々は幸運だった」

■マッティア・ビノット(フェラーリ代表)

「チャーリーは真のプロで、すごく知識豊富だった。それ以上に素晴らしい人物だった。疲れ知らずで賢明なモータースポーツの専門家で、F1を安全でよりよいものにする助けをしてくれた。F1の柱だったよ。私たちは友人を失った」

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