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【F1データ分析】“新たな21ポイント”はどう影響する?昨年の結果では年間ランキングも変動!

2019年03月12日(火)21:13 pm

2019年F1シーズン開幕直前の3月11日(月)、今シーズンの開幕戦オーストラリアGPから決勝レースで最速ラップタイムを刻んだドライバーに1ポイントが付与される「ファステストラップポイント」導入が正式に決定した。

今シーズンのF1は21戦あるため、このファステストラップポイントにより新たな21ポイントを得られることになるが、これは年間ランキングにどのように影響するのだろうか?

ファステストラップは昨年まで「DHLファステストラップ賞」として存在していたが、これはスポンサーであるDHLが表彰するものであり、モチベーションアップには繋がっていたものの、年間ランキングには一切影響はなかった。

昨年はファステストラップを7回(レース)記録したバルテリ・ボッタス(メルセデス)が「DHLファステストラップ賞」を獲得しているが、この結果を昨年の年間ランキングに当てはめてみたところ、年間ランキングに影響が出ることが分かった。

まず、以下が昨年の「DHLファステストラップ賞」と「年間ドライバーランキング」だ。

【結果:2018年DHLファステストラップ(FL)賞】
ランク FL回数 ドライバー(チーム)[FLのレース順位]
1位 7回 バルテリ・ボッタス(メルセデス)[2位、14位、7位、4位、2位、5位、5位]
2位 4回 ダニエル・リカルド(レッドブル)[2位、1位、5位、4位]
3位 3回 ルイス・ハミルトン(メルセデス)[1位、1位、3位]
3位 3回 セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)[1位、6位、2位]
4位 2回 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)[9位、3位]
5位 1回 キミ・ライコネン(フェラーリ)[2位]
5位 1回 ケビン・マグヌッセン(ハース)[18位]

【結果:2018年ドライバーランキング】
1位 408p ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位 320p セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
3位 251p キミ・ライコネン(フェラーリ)
4位 249p マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
5位 247p バルテリ・ボッタス(メルセデス)
6位 170p ダニエル・リカルド(レッドブル)

上記の2018年の結果に、新たなファステストラップポイントを当てはめると、次のように年間ランキングにも影響することがわかる。

【仮想:2018年ドライバーランキング(+ファステストラップポイント)】
仮想ランク 仮想ポイント(加算FLポイント) ドライバー(チーム)
1位 411p(+3p) ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位 323p(+3p) セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
3位↑253p(+6p) バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4位↓252p(+1p) キミ・ライコネン(フェラーリ)
5位↓251p(+2p) マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
6位 174p(+4p) ダニエル・リカルド(レッドブル)

7回ファステストラップポイントを獲得したボッタスだが、内1回のレース結果は14位だったため、対象は6レースで6ポイント加算となる。

このように年間ランキングにも影響するため、レース後半の燃料が軽くなったタイミングで、各ドライバーの本気のアタックラップが見られそうだ。

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