「ミッション・ウィノウ(Mission Winnow)」のロゴが今季のF1第2戦バーレーンGP以降は再びフェラーリF1マシンに描かれることになるかもしれない。
フェラーリでは昨年のF1日本GP以降、F1マシンに「ミッション・ウィノウ」のロゴマークを描いていたが、2019年には「ミッション・ウィノウ」が正式にタイトルスポンサーとなり、2019年型フェラーリF1マシンSF90にもそのロゴが大きく描かれている。
この「ミッション・ウィノウ」とは、フェラーリのスポンサーを務めているフィリップモリス社が展開するキャンペーンだ。
現在F1ではタバコの広告宣伝は禁止されているが、フェラーリとフィリップモリスはこの「ミッション・ウィノウ」はタバコのブランドではなく、将来に向けて新たな価値を追求しようというメッセージに過ぎないためタバコ広告禁止のルールに抵触するものではないとしている。
だが、今週末にF1開幕戦が行われるオーストリアと、フェラーリの地元イタリアにおいて、この「ミッション・ウィノウ」のロゴをF1マシンに描くことは違法の可能性があるとして調査が開始されたことがしばらく前に明らかになっていた。
フェラーリは当初FIA(国際自動車連盟)の2019年F1エントリーリストに「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ」という正式名称で登録されていたが、こうした動きを受けてその名前から「ミッション・ウィノウ」を外すことを決定。
さらに、今週末に行われる2019年F1開幕戦オーストラリアGP(17日決勝)に持ち込むクルマからもこの「ミッション・ウィノウ」のロゴが取り除かれることも明らかとなっている。
フィリップモリスのミッション・ウィノウ・プロジェクトは12日(火)に次のように語った。
「我々はタバコや電子タバコの販売や宣伝を目指しているわけではない。我々はミッション・ウィノウが展開している活動は、オーストラリアや(メルボルンが位置する)ビクトリア州を含め、世界中の関連法に適合するものだと信じている」
「ミッション・ウィノウは今後もスクーデリア・フェラーリ・チームのタイトルスポンサーであり続ける」
「(ロゴマーク撤去の)変更は、現在のところオーストラリアに限ってのことだ」
だが、ミッション・ウィノウは次のように付け加えている。
「レースシーズンを通じて、ほかにも思いもかけないことがあるかもしれない」