フィンランド出身の元F1ドライバーであるミカ・ハッキネンが、今年のアルファロメオF1マシンの仕上がりぶりを賞賛した。
マクラーレンのドライバーとして1998年と1999年に2年連続でF1王者となったハッキネンだが、スイスにファクトリーを構えるザウバーが今季に向けて開発したF1マシンには驚かされたようだ。
今季はチーム名からザウバーという文字が消え、アルファロメオ・レーシングとして戦うことになるチームだが、変わったのはチーム名称だけではないとハッキネンは次のように語った。
「クルマが別のものに見える、と僕は言ったよ」
母国フィンランドのテレビ局『MTV』にそう語った50歳のハッキネンは次のように続けた。
「それは単にカラーリングとかクルマの名称のことだけではなく、実際のデザインのことだったんだ。多くの人たちは、それではうまく行かないだろうと考えていた。普通はライバルたちと違って見えるクルマにはしたくないものなんだ」
「だけど、テストが開始されるやいなや、彼らはいいパフォーマンスを示したし、新(空力)ルールに本当にうまく対応していた」
ハッキネンは、チーム名称を変えたのも悪いことではないと考えている。
「それによって偉大な自動車レースのカリスマが復活することになるわけだからね」
そう語ったハッキネンは、次のように付け加えた。
「彼らには多くの新しいファンが誕生すると思うよ。ここまでのところ、彼らは素晴らしい仕事をやり遂げたよ」
今季は非常にファンの多いキミ・ライコネンをドライバーに迎えたこともあり、ハッキネンの言う通り、アルファロメオが大きな注目を集めることになるのは間違いないだろう。