F1オーナーのリバティ・メディアが、2019年からF1のポイントシステムに新たな要素を加えることを提案していることが明らかとなった。
伝えられるところによれば、リバティ・メディアは現行ポイントシステムに加え、決勝レースでファステストラップタイムを刻んだドライバーに1ポイントを与える新たなルールを設けたいと考えているようだ。
これにより、レースの大勢がほぼ決した状況となった場合でも、終盤に1ポイントを取りにいこうと最も柔らかいコンパウンドタイヤに履き替えてアタックに臨むドライバーが現れる可能性が高まり、そこでもうひとつの見所が生まれるはずだというのがリバティ・メディアの考えだという。
この案が採用されるかどうかは、今後F1の意思決定機関であるストラテジーグループやF1コミッションでの話し合いと採決の結果次第だということだが、すでにこれに対する疑問の声もあがっているようだ。
すでに今シーズン開幕まであと1週間となっているが、このタイミングで突然ポイントシステムの修正を提案したリバティ・メディアに対し、ベテランF1記者として知られるロジャー・ブノワは『Blick(ブリック)』に次のように書いている。
「これは、グリッドガールの禁止や新たなレース開始時間導入を思い起こさせるものだ。チームたちはそれよりも2021年以降のルールやバジェットキャップ(予算上限値設定)がどうなるのかを知りたいはずだ」