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【F1テスト分析】開幕直前、全10チーム実力ランキング&シーズン最終予想も発表!王者はどこだ?

2019年03月06日(水)14:32 pm

F1公式サイトが、F1プレシーズンテストのデータ結果を分析し、F1開幕戦オーストラリアGP前の現時点と、シーズン終了後のランキングを発表した。

■現時点10位:ウィリアムズ(シーズン終了後予測:10位)

ウィリアムズはどんな角度から見ても厳しい現実のようだ。車両製造の遅れにより最初の2日間の走行を逃すという失態から始まり、他チームが2週目の期間中にパフォーマンステストをしている中でも、空力テストをしていた。

ウィリアムズは567周をしたが、これは最も多かったメルセデスの半分にも満たない。さらに1分17秒台に入れなかった唯一のチームでもある。

ウィリアムズはロングランデータも不足しており、ロバート・クビサ(ウィリアムズ)は、「メルボルンでは自信がない」と認めた。

しかし、ベースとしては昨年モデルよりも良さそうに見える。

■現時点9位:レーシングポイント(シーズン終了後予測:8位)

旧フォース・インディア時代からの流れを引き継ぎ、シーズン前テストでは信頼性の向上にフォーカスしていた。

ロングランのペースでは4番目に良いとされる指標もあったが、パフォーマンステストでは最もソフトなC5タイヤを装着しても1.335秒遅れだった。

今後の早急なアップデートに期待したい。

■現時点8位:マクラーレン(シーズン終了後予測:7位)

マクラーレンのプレシーズンテストはスムースだった。2週目のテストでは2回もタイムシートのトップを飾っていたことは大きく勇気づけられただろう。しかし、燃料搭載量が分からない中では全体の6番目に過ぎないと見られている。

また、ロングランペースはそれほど強さを見せておらず、トロロッソ・ホンダとウィリアムズの前となる8番目のチームと見ている。

■現時点7位:アルファロメオ(シーズン終了後予測:6位)

1週目のテストでは好結果だったものの、2週目のテストでは信頼性とパフォーマンスの低さが見えてしまった。

総走行周回数ランキングでは922周で3位から5位に落ちている。

もっと心配なのは、一発のタイムだ。キミ・ライコネン、アントニオ・ジョビナッツィともに1分16秒台に届かず、純粋なパフォーマンスランキングでは8位だった。

ロングランペースは良く、今後フェラーリとの密接な連携が進むことでシーズン中のパフォーマンスは上がってくるだろう。

■現時点6位:トロロッソ(シーズン終了後予測:9位)

トロロッソは、レッドブルの昨年のRB14から流用されたパーツも多く、プレシーズンテストでは力強いペースを証明して見せた。

一発のタイムだけで見るとトロロッソは4番手を争えるレベルだ。両ドライバーの実力もほぼ変わらない。しかしながらロングランペースはそれほどでもなく、全体の最後から2つ目、つまり9番目に位置している。

しかし、1年ぶりにF1復帰のダニール・クビアトとF1初参戦のアレクサンダー・アルボンの状況から考えると、テストで最大の優先事項である走行距離では935周と十分な距離を走れた。

■現時点5位:ハース(シーズン終了後予測:5位)

ハースはフォーカスしていた総走行周回数を稼ぎ、ロングランペースに磨きを掛けた。

燃料搭載量が分からないが、ハースのロングランペースは全チームで最も速く、3番目にも入れるほど印象的だった。

しかしながら技術提携しているフェラーリから多くのパーツが流用されていることを考えれば、それほど驚くことでもないだろう。

しかし、ハースは何度か赤旗の原因を作ってしまっており、信頼性の問題があることから、やるべきことはたくさんあるだろう。

■現時点4位:レッドブル(シーズン終了後予測:3位)

レッドブルにとってはそれほど酷いプレシーズンテストではなかった。

ホンダとのセンセーショナルなデビューを飾ったが、7日目にピエール・ガスリーが2度目のクラッシュをしてしまったことで2日間を無駄にしてしまった。

レッドブルは毎日新しいパーツを持ち込んできていたこともあり、スペアパーツがなかったため、ピエール・ガスリーが引き起こした事故のダメージはかなり深刻だった。それもあり、最終日にはマックス・フェルスタッペンがわずか29周しか走行できなかった。

総走行周回数ランキングでは、レーシングポイントとウィリアムズの前となる全体8位にとどまった。

純粋なペースでは全体の7位だったが、最後の2日間は事故とトラブルにより最もソフトなC5タイヤでアタックできていないため参考程度となる。

しかしポジティブな要素としては、ロングランではメルセデスやフェラーリに次ぐ3番手であり、いくつかのデータが示しているのは上位2チームを打ち負かす力を備えており、非常に競争力は高そうだ。

両ドライバーの表情を見る限り、今シーズンは非常に競争力が高そうに見える。

■現時点3位:ルノー(シーズン終了後予測:4位)

ルノーが3番目にランキングされていることに驚く人も多いかもしれないが、いくつかのデータがそれを証明している。

メルセデス、フェラーリ、レッドブルを中心にテスト結果を見ている人も多いが、ルノーのテストはほとんどトラブルなく全てのテスト項目を終えている。

総走行周回数では、メルセデス、フェラーリに次いで3番目で、パフォーマンスランでも3番目だった。ルノーのPUが大幅に進歩したことを示している。

シーズンが進むにつれてレッドブルが上昇していくだろうが、ルノーはトップ3との差を大幅に縮めたようだ。レッドブルから移籍してきたダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグの強力なドライバーラインナップなら、3位や2位といった表彰台もそれほど遠くないように見える。

■現時点2位:メルセデス(シーズン終了後予測:2位)

王者メルセデスにとって、近年のテスト結果と比べると今年の結果はガッカリするようなものとなった。

メルセデスは明らかにフェラーリを追う立場にあり、シーズン中にフェラーリを追い越せるようには見えない。

メルセデスはテスト2週目に新しい空力パッケージを投入。これは計画的なもので、全体的なパフォーマンスは上がった。

メルセデスは総走行周回数が1190周と最も多く信頼性は高く、低速でタイトなセクションでは良い結果を示していることから悲観するほどのものではない。

■現時点1位:フェラーリ(シーズン終了後予測:1位)

フェラーリは8日間のテストを通じて右肩上がりのパフォーマンスを見せ、純粋なペースで1位を確保した。

タイムはメルセデスとわずか0.003秒差だったが、ロングランでの差は0.4秒差と大きくリードしている。

しかし不安材料もある。ホイールリムのトラブルによるクラッシュ、冷却系の問題、そして排気の問題を抱えている。それらが影響し、総走行周回数ではメルセデスに193周届かない2位に甘んじた。

フェラーリSF90の速さは本物だ。弱点と言えば信頼性だろう。

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