2019年F1シーズンの開幕前に行われる2回のプレシーズンテストが終わったが、そこではマクラーレンが今季は大きな進歩を遂げてきたという印象を与えたのは確かだろう。
■驚くほどよくなったとアロンソ
昨年までマクラーレンのドライバーを務めていたフェルナンド・アロンソは、今季のマシンはいくつかのエリアにおいて「驚くほどいい進歩」を果たしたと語り、次のように続けた。
「もっと見直してパフォーマンス改善をすべき部分もある。だけど、ほかの部分は驚くほどよくなったよ」
「まだ完璧ではない。だけど方向性は間違っていない」
■マクラーレンは一番後ろだとマルコ
だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マクラーレンは2019年も後方に沈むだろうと考えているようだ。
「フェラーリがトップだ。そしてメルセデスの上でそれに続くのが我々だ。その下に大きな中団グループがある。そこはかなりの接戦になるだろう」
『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったマルコは次のように付け加えている。
「マクラーレンとウィリアムズがその下だよ」
ちなみに、バルセロナで2回に分けて通算8日間で行われたプレシーズンテストでのドライバー別ベストタイムランキングでは、マクラーレンのカルロス・サインツが8番手、ランド・ノリスが10番手となっている。
一方、レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーが11番手、マックス・フェルスタッペンは17番手という結果に終わっている。
もちろん、テストプログラムでは搭載燃料やタイヤに関するプログラムの違いもあり、一概にこの順位がチームの実力を示すものだとは考えられない。シーズン序盤の各チームの本当の実力が見えてくるのはやはり開幕戦オーストラリアGP(17日決勝)でのことになりそうだ。