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アロンソがマクラーレンのアンバサダーに「若手育成に情熱を注ぐ」

2019年02月28日(木)16:44 pm

マクラーレン・レーシングが27日(水)に、昨年までドライバーを務めていたフェルナンド・アロンソとアンバサダー契約を結んだことを発表した。

マクラーレンでは2017年に同チームで1998年と1999年に2年連続F1チャンピオンとなったミカ・ハッキネンとアンバサダー契約を結んでおり、アロンソがチームにとって2人目のアンバサダーとなる。

ルノー在籍時の2005年と2006年に2年連続F1チャンピオンとなったアロンソは翌2007年にマクラーレンに移籍。そのときはチームとの確執が生まれたことによりわずか1年で契約を解除している。

その後いったんルノーに復帰したアロンソは2010年にはフェラーリに移籍。しかし、そこでも3度目のF1タイトルに手が届かなかったアロンソは2015年にホンダとのプロジェクトをスタートさせたマクラーレンに移籍。

マクラーレン・ホンダ時代には表彰台にすら上ることができなかったものの、アロンソはマクラーレンに在籍していた通算5年の間に95戦に出走し、合計241ポイントを獲得している。

2018年シーズン限りでF1引退を決めたアロンソだが、現在もマクラーレンとの密接な関係が続いており、5月に行われるインディ500にもマクラーレンのチーム名を背負って出走することになっている。

アロンソ本人がマクラーレンとの関係が継続することを示唆していたことから、一時アロンソがマクラーレンの共同オーナーとなるのではないかとのうわさもささやかれていた。

今回マクラーレン・レーシングのアンバサダーとなったアロンソは、今後もマクラーレンF1チームのドライバーやエンジニアたちに対する助言などを行うとともに2019年型車MCL34及び2020年型車MCL35の開発にも積極的に関与することになるという。さらに、今後いくつかのテストにおいて自らF1マシンのステアリングを握ることも予定されているようだ。

マクラーレン・レーシングCEOのザック・ブラウンならびにアロンソは今回チームが出したリリースの中でそれぞれ次のように語っている。

■ザック・ブラウン「アロンソの経験を生かせる価値は大きい」

「フェルナンドはマクラーレン・ファミリーの一員だ。彼はチームの歴史の中にその名を刻んできたが、今後もマクラーレンの新たな物語を書き続けることになる。2回F1チャンピオンとなったミカ・ハッキネンに加えて彼を正式にマクラーレンのアンバサダーに指名するのはまさに理にかなったことだ」

「どんなチームにとっても、フェルナンドほどのような者を抱え、その経験を生かしたサポートを得られるのは非常に大きな価値のあることだ。彼の洞察力や評価能力は我々の2人のドライバーたちやエンジニアたちからも歓迎されるだろうし、彼の名声や人格は我々のパートナーやファンにとっても大きな魅力であり続けるだろう」

■フェルナンド・アロンソ「マクラーレンとの関係は長く続く」

「マクラーレンのアンバサダーになるのは本当に名誉なことだ。近年は困難な挑戦を抱えてきたとは言え、特別なチームであることに変わりはない。以前も言ったが、昨年でF1レースをやめたものの僕とマクラーレンの関係は長く続くと思っている。だから、この新たな役割を得られ、心のふるさとだと感じているこのチームと密接な関係を続けることができることをうれしく思っている」

「もちろん、5月にはインディアナポリス500を迎えることになるし、それは僕がものすごく楽しみにしているものだ。だが、それは僕たちが一緒に行うことができる多くのことの始まりに過ぎない。僕はとりわけ若い才能を育むことに情熱を持っている。それは自分自身のチームであろうが、マクラーレンで若いドライバーたちの本当の力を解き放つ手助けを行うことであろうが同じだ。このことはチームにとっても僕にとっても重要なことであり、僕の役割において特に価値のあるものとなるだろう」

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