ハースのケビン・マグヌッセンも2019年のF1マシンは昨年よりもオーバーテイクしやすいものになっていると考えている。
コース上でのオーバーテイク(追い抜き)を増加させるため、F1では今シーズンに向けて空力レギュレーションを修正。昨年までよりもシンプルな空力パーツを用いることでF1マシンが発生する乱気流を抑え、後ろを走行するクルマがより簡単に前のクルマに追い付きやすくする工夫が行われている。
だが、そのレギュレーション変更によって本当にコース上でのオーバーテイクが増加するとは思えないとの意見も少なくない。
しかし、先週行われた今季最初の公式プレシーズンテストでルノーF1マシンのステアリングを握ったダニエル・リカルドは、昨年よりもオーバーテイクがしやすくなるという感触を受けたとコメントしている。
そして、マグヌッセンもリカルドと同じ意見のようだ。
「今日はほかのクルマを追いかけたんだけど、昨年よりはかなりいい感じだよ」
母国デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』にそう語ったマグヌッセンは次のように続けた。
「ルール変更の効果はないと多くの人たちが言っている。だけど、僕は今日大きな違いを感じたよ。実際、ほかのクルマを追いかけることができたし、その1周半後には追い抜いていた」
「昨年も追い抜くことはできていたかもしれない。だけど、明らかに、より簡単だったよ」
「ほかのサーキットでどうなるのかが楽しみだ。常に見逃している要素があるものだからね。だけど、最初の兆候はいいよ」
そう語ったマグヌッセンは微笑みを浮かべながら次のように付け加えた。
「恐らく、今年の大きなリアウイングとDRSの効果はかなり大きいんじゃないかと思うし、争わずして簡単に追い抜けるんじゃないかな」