ルノーに移籍したダニエル・リカルドが、2019年には本当にオーバーテイクがもっと簡単になるだろうと期待している。
今季はコース上でのオーバーテイク(追い抜き)を増加させる目的で空力レギュレーションが変更されている。最も大きいのはフロントウイングの形状変更で、これによりF1マシンが発生する乱気流が抑えられ、後続マシンが以前よりも前のクルマに近づきやすくなると考えられている。
ところが、シミュレーションデータや、先週バルセロナで行われた今年最初のF1公式プレシーズンテストでの様子を見れば、今年も実際にオーバーテイクが簡単になるとは考えられないという見方が強くなってきているようだ。
だが、リカルドの見方は少し違うようだ。
「僕の前にいたのが誰だったかはっきりとは覚えていないし、彼は僕よりも多く燃料を搭載していたんだろうと推測している。彼を追いかけるのが少し簡単だったのはそれが理由かもしれない」
「でも、僕から見れば、明らかに進歩があったと感じたよ」
ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったリカルドは、次のように付け加えている。
「ルールが期待している効果を生むかどうかについてはまだ様子を見なくてはならないだろうね。だけど、僕は今後いい方向に向かうという、いい兆候が得られたと思いたいな」